世の中を震撼させた、幼女連続誘拐殺人犯の宮崎死刑囚の死刑が執行された。


それに関する様々なコメントやブログを見ると、彼への個人攻撃が多い。犯罪は社会の問題ではなく、犯罪者個人の問題と捉えているようだ。これでは、犯罪を未然に防ぐことは難しいと思う。


犯罪者がどのようにして犯罪に至るのか。これを検証することによって様々な社会の問題点が見えてくると私は思う。自分が犯罪をしないからといって、他人が犯罪を犯すことを理解できないと切り捨てる考え方が主流になっているように思う。


こうした考え方は非常に危険ではないだろうか。人というものは、そんなに強い者ではない。色んな人の支えがあって生きていけるものである。そうした人間関係が築けない人たちが、社会から追い込まれることによって犯罪が起こると私は考える。


全てを個人の問題と位置づけることで、個人に掛かるプレッシャーがきつくなる。つまり、自分を追い込むことになるのである。だから、人々は疲れるし不安になり、心を病むのである。こんなに素晴らしい世の中に進化してきても、それを堪能することが出来ないのである。


個人に掛かるプレッシャーのはけ口が他人に向くといじめになり、内に向くと自分を殺すことになる。人が生きる社会で起こる問題は決して個人の問題ではない。人と人との関わりの中から生まれてくる問題であり、一人で解決できるものでもない。


だから、社会で考えなければいけない。個人に掛かるプレッシャーを減らさなければ、明るい明日は見えてこないのではないだろうか。人と社会の関わりを認識しなければ社会を変革することも出来ない。改めて厳しい現実を見せられた気がする。