子供の頃から僕は、

心がとても繊細で些細な事に動揺するタイプだった。


そんな僕には、大人たちは

「自信に満ち溢れ、常に心が安定した存在」

に見えた。


「いつか、自分もそうなる」と思っていた。


「そうなりたい」とも思っていた。




しかし、36歳の今、

僕の心は子供の頃と何も変わっていない。


知識や経験によって

物事を判断する能力は身に付いたが、

「心がとても繊細」という部分は

何も変わっていない。




と言っても、全てが変わっていない訳でもない。


大人になった今の僕には

「自信に満ち溢れ、常に心が安定した存在」

に見えた大人たちは

「ただ、自分の主義主張が正しいと勘違いしている、

図太いだけの存在」にしか見えなくなった。


もはや、憧れの存在では全く無い。




平たく言えば僕から見える大人たちは

「馬鹿で鈍感な生き物」といった所だ。


勿論、社会に順応する為に、馬鹿なフリや鈍感なフリを

している側面もあるだろう。


しかし、僕はそうなりたくないし、

そんな大人たちに何の魅力も感じない。




こんな社会がおかしいのか。


こんな僕がおかしいのか。


いずれにしても、大抵の大人に僕は何の興味も持てない。