現代人は「誰かに楽しませてもらう事」に慣れすぎています。


もしかしたら、「自分の力で人生を楽しもう」という気持ちを

そもそも持っていない人さえいるかもしれません。



世の中は「楽しませてくれるもの」で溢れています。


TVや映画、ゲームや遊園地など・・・

一人の人間の一生を使っても、

世界中にある全てのエンターテインメントを楽しむ事は

とても出来ません。



確かに、

これらによって人生を楽しいものにする事は可能です。

しかし、誰かに楽しませてもらってばかりいては、

「人生を楽しむ技術」は、なかなか身に付きません。



「そんな技術必要ないよ!

私は、誰かに楽しませてもらうだけで十分だから」

と言う人もいるかもしれません。


しかし、

「人生を楽しむ技術」の差が

自分の人生の質に与える影響は

一般的な人がイメージするより、ずっと大きいと僕は思います。




別に、「誰かに楽しませてもらう事」を

否定するワケではありません。

(僕もバラエティ番組が大好きです)

しかし、「人生を楽しむ技術」があれば

より人生を楽しく過ごせます。


特に「日常」が、より楽しく過ごせます。




僕は、自分の「人生を楽しむ技術」に、かなり自信があります。


仮にTVやネット、雑誌などの全てのエンターテインメント

(純粋な情報も含む)が何も無いマンションの一室で、

一人で一週間すごす必要があったとしたら、

多分、一般的な人にとっては相当な苦痛なはずです。



でも、僕にとっては必ずしも、そうではありません。


そんな時間が与えられたなら、

僕は部屋の中をフラフラ歩き回って、

普段どおりニヤニヤしながら、

色んな事柄について考え事をするでしょう。

(僕にとって一人で何かについて考える時間は

人生でかなり楽しい時間の一つです)




例えば、僕の日常について書いた記事を読んで

多くの人は「つまらなそう」と感じたと思います。


でも、

僕と一般的な人とでは全く同じ時間を過ごしたとしても、

その満足度が全然違います。


なぜなら、頭の中、心の中で行われている

情報処理の質(人生を楽しむ技術)が全く違うからです。




「人生を楽しむ技術

(自分自身を含めた、人を楽しませる技術)」には

大まかに分けて三つの要素があると僕は思っています。



一つ目は

「心の感度」


星を見て「キレイ」と感じたり、

バラードを聴いて感動したり、

漫才を観て笑ったりする、

理屈抜きの感覚的、感情的な要素です。

(厳密には技術ではありませんが、

原稿を書き直すのが面倒なので大目に見てください)


この能力が高ければ、小さな事にも心が反応しますから

単純に(日常の生活なども)退屈しにくくなります。

そして、なにより、この能力が高くなければ

「人を楽しませる事」は出来ません。



「お笑いを観て笑える心」を持っているからこそ、

面白い事が思いつくようになります。


「何を観ても心が動かない人間」に

人を楽しませる事は基本的に出来ません。



二つ目は

「言葉を扱う能力(広い意味での話術)」


この技術の差が強く影響を与えるのは

(自分を含んだ)人を楽しませる能力



例に挙げた何も無いマンションでも

僕が楽しく時間を過ごせるのは、

「独り言(実際に声には出しませんが)」

の質が高いからです。



また、誰かと会話する時、この能力が

どの程度あるかによって「過ごす時間の楽しさ」が

大きく変わるのは言うまでもありません。


最近、芸人達がやたら女性にもてはやされるのは

この能力が高い芸人が増えたからだと思います。

(昔の芸人は大した話術を持っていませんでした)



他に、この能力には、こんな要素もあります。


例えば、一枚の「青空」の写真に対して

どんな言葉を付け加えるか(どう演出するか)によって、

その写真の意味合いは大きく変わります。


「青い空」

「何処までも続く、澄み切った青い空」

「ここに自分がいる、という事さえ忘れてしまいそうな、

ちっぽけな自分の存在を包み込んでくれる青い空」



「人生を楽しむ技術」が高い人間は

日常に対して自分の言葉で沢山の演出を加えています。


「そのシーンに適切な言葉」を心の中で喋って

「退屈な日常」を「そうでないもの」に変えています

(お笑い好きなら、日常の出来事に

いちいち心の中で「ツッコミ」を入れています)



映画の良し悪しが「それを演出する音楽の質」に

大きく左右される様に、

人生の良し悪しも「それを演出する言葉の質」に

大きく左右されます。


(ちなみに三つの要素は完全に独立したものではありません。

この場合、「心の感度」と「言葉を扱う能力」のどちらもが

高い必要があります)



三つ目は

「物事を多角的に見る技術」


例えば、人間を真正面から見るのと、横から

上から下から見るのとでは、その見え方が大きく違います。


それと同じ様に、

物事も見る角度によって全く違って見えます。


相手の立場に立ってみないと見えないモノが沢山あります。


そして、当然それは自分と相手だけはなく

地球上に60億の人間がいるのなら

60億通りの見方があります。

(勿論、大切なのは違う立場(角度)から物事を見る事で

いちいち同じ様な立場の人間それぞれからの見方を

考える必要はありません)



この能力が身に付く事によって、

今まで見えなかったモノが見えてきます。


後ろから見なければ

「ズボンのお尻が破けている事」に気付けないように

違う角度から見る事によって初めて分かる事は沢山あります。



この能力は「人としてのバランス」をとる上

また、自分の感情をコントロールする上で

大きな役割を果たします。


この能力が高い人はつまらない事で腹を立てません。

(相手の立場で考える事が出来ているので)



しかし、現代人の多くはこの能力に問題を抱えています。


(勿論、その背景に世の中の仕組みが、より複雑になっている

(色んな立場の人間がいる)事もありますが)



常にイライラしている人は間違いなく自分の立場でしか

物事を考えられていません。


そういう人は自分自身の人生を楽しめないのは勿論、

周りの人の人生をも不快なモノにします。




これら三つの要素は

生まれつきの能力の差が割と大きいモノだと思います。


しかし、現代人の多くは、

その能力をあまり使えていない様に思えるので、

(楽しませてもらう事に慣れているので)

努力さえすれば、誰もが今よりずっと

自分の人生を楽しくする事が出来ると思います。




今回、「人生を楽しむ技術」を高める

具体的な方法を書くまでにはいたりませんでしたが、

長くなってしまったので、一旦、ここで記事を締めます。


その具体的な方法については、またの機会に。