まだ、子供が小さかった時の事。
小さいどころか、下の子は歩けるようになったばかりの
1歳すぎの頃の事だ。
主人から、「明日、植樹祭に行くよ♪」
植樹祭といえば、私の頭に浮かんだのは
天皇陛下や皇后さまが土をサッとかけている図。
ああ、子供たちにも気持ちがよい季節だし
お弁当を作って外で食べましょ
と、ルンルン気分でお出かけしたのでした。
山道を車でどんどんどんどんどんどん・・・・・・
あら・・結構、山奥まで来るのね~~と進んで行くと、
山道に大型バスが10台以上も停まっている。
ああ、大きなお祭り←植樹祭だから なのね。。。。
と思って見ていると、バスを降りてくる人々の服装に
ビックリ
完璧な「山登りの」服装なのだ。
えっ・・・・
そう、それは陛下がサッと土をかける植樹祭なんかじゃなく
山を切り開き、未来の地球のために木を植えていこうという
本当の植樹祭だったのだ。
そこへもって、まるで
近くの公園に遊びに行きましょ
的な私たちの服装。。。。
ああ。。。しまった
しかも、山を切り開いて、新たに苗を植えるために
足場を作るために、そこいらじゅうの木や草が足元50cm
くらいに切りそろえてある・・・それも斜めに
それは、子供たちがフラッとすれば、お尻に
グサッと
行くであろうと想像させるという、恐ろしい形・・ひゃぁ~~
それでも四苦八苦しながら、汗かきかき(天皇陛下さま~)
頑張って植樹し、なんとか無事に終了した。
そして安全なところに戻り、私たちの本当の目的の
お弁当タイム
やや場違いではあったが、いい事をしたような爽やかな
充実感を感じつつ、家族でお弁当を食べていた
その時だ。
それは本当に大きなイベントだったらしく、
TVカメラが各社来ていた中で、
私たち家族はインタビュー攻めに会ってしまった。
そりゃあ、そうだ。
後で聞いたのだが、そのイベントの為に日本全国から
「地球の未来のために」植樹するというツアーが組まれ
そのような真面目な気持ちの、そして比較的、
年齢層の高い方達の中にあって、まるで
ちょっとその辺から来ました~
的な私たち・・・・
TV撮影の方にすると、
こんなに子供が小さくても
家族で植樹に参加するという
素晴らしい若い家族
のインタビューを是が非でも撮りたかったようなのだ。
各社のインタビューに地球の温暖化やCO2だの
テキトーに浮かんだそれっぽい事を答え、
インタビューにもそろそろ慣れて来たころ
次はフジテレビのアナウンサーが来て質問した。
「食事はどうでしたか?」
さすがフジは他と違う切り口で、身近な事から入るんだな
と、私も思った。
「美味しかったで~す」
主人は笑顔で答えた。
「ギャグですよね??」
「」
アナウンサーが聞いたのは
「植樹はどうでしたか?」
だったらしい。
ごめんなさい。
すみません。
すんまそん。
でも分かりずれ~よ。
まぎらわしい言い方しないでよ。
それってわざと言ったんじゃないの。
ふんだふんだふ~~~んだ。
最後まで場違いな私達の長い一日でした。
ごめんねごめんね~~