この過去世リーディングはアリアンさんという
私が師匠と慕っている方にみて頂いたものです
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「愛を育む事」
それこそが、この世に生まれた醍醐味であり、この世でするべき事
そう信じて生きてきた
とても色白な女性
すこしだけふっくらした体型
長い栗色の髪
いつからそう思い始めたのかは覚えていない
物心ついた頃にはすでに強くそう思っていた
きょうだい達と愛を育み、両親との愛を育み、そして徐々に外の世界の人々との愛を育む
それが人生だと
それが人の生きる道だと
なぜか強く、そう思っていた
きょうだい達との愛はなかなか難しかった
兄や姉達は平気でいじめてきたし、弟や妹は邪魔ばかりしてきた
それでも2つ上の姉とは特別な関係を築く事が出来た
とても可愛がってくれたし、自分も姉が大好きだった
末の弟の事はとても可愛かった
どんなに邪魔をされてもイラつかなかった
少しはきょうだい間の愛を育めたな
と彼女は思う
両親との愛はもっと難しかった
子供がたくさんいるから、両親は子供一人一人に
かまっている余裕はなかった
2人とも良心的な人間だったけど忙しすぎた
あまり愛を育めなかったな、と彼女は思う
近所の子供達・・・
男の子達はどうも乱暴で苦手だった
どうしても愛を育もうという気持ちになれなかった
女の子の中には何人か仲良しが出来た
お互いに大切な木の実やキレイな石なんかを交換しあって思いやりを持って接する事が出来た
女の子なら集団の中に1人か2人くらいは愛を育める相手がいるんだな、と彼女は思う
近所の大人達が一番難しかった
彼女はどうやら「かわいい」「美しい」子供と評判で、大人の男の人はなんだか気持ちの悪い目で
ジロジロ見てくる事が多かった
大人の女の人はかわいいと褒めてくれるけど、なんだか怖い感じが混じっている事が多かった
外の世界の大人と愛を育むのはなんて難しいんだろう、
何だかみんな・・・
真っ直ぐじゃない
言葉の裏に色々な感情が入り混じってて、どれが本当なのか話していてよく分からない
成長してもずっとそんな事を考えていた
この人とは愛を育めるかな
この人とは無理かな
そんな事を考えつつも美しい女性に成長していった彼女を狙う男性は・・・
あんまりいなかった
「ちょっと変わり者」というのは、小さい頃から有名だったから
彼女と話していると目を凝視してくる
ものすごい真剣に凝視してくる
何かを見透かそうとしている気がして、誰もがもじもじし始める
居心地が悪くなる
彼女はいつもただ一つ
「この人と愛を育めるかな?」
話してる相手はそれが何だか、異常な雰囲気を
醸し出してる気がして居心地が悪くなる
成長した彼女は退屈していた
数少ない友人と姉と、弟
この人達とは心を通い合わせているという実感がある
愛を育んでいるという実感がある
でも人生って、これだけ?
こんなもん?
こうやって数人の人間と心を通い合わせ、お互いに優しくしあいながら
年老いて死んでいく?
友人と姉と弟の事は、とても好き
大好き
いてくれて嬉しい
いなくなって欲しくないとても大切な人達
だけどこれで終わりなのかな?
これがずっと続いて、ゆっくりと一生が終わっていく?
何かが欠けている気がする
何かを忘れてる気がする
彼女は、旅に出る事にした
両親を説得した
両親は慌てて彼女とたくさん話し合って、彼女は今までよりも両親との愛を育めた気がした
弟が旅に一緒に来る事になった
弟が来てくれると言った時はとても嬉しかった
1人では少し不安だったし、それに両親も「弟が一緒なら」という事で許してくれた
姉は心配してたくさんの物を持たせようとした
意外だったのは今まであまり仲良くなかった兄や姉達までが「これを持って行け」と物やへそくりを渡してくれた事
きょうだい達と愛を育めた気がした
出発の日
村の人々が見送りに来てくれた
たくさんの人達が来てくれた
皆、彼女(と弟)に色々な物をくれた
「気をつけて」
「必ず帰っておいで」
と言ってくれた
涙を流している人も少なくなかった
村を離れ、弟と旅をはじめて彼女は考えた
自分があの村で愛を育んだのは、ほんの数人だけだった
数人の友人と姉と、弟
その他の人達とはちゃんと愛を育む事は出来なかったはずなのに、どうして自分が旅立つと言ったら
皆が急に気にしてくれたんだろう
特に仲が良かったわけじゃない人ばかりなのに
ちょっと意味がわからない・・・
彼女は混乱していた
弟は、そんな彼女を見ながらただ黙々と歩く
姉が何かに辿り着きますように
そう願いながら
弟には分かっていた
姉は「恋」をした事がない
あの村で姉は誰にもときめいた事がない
小さい村で他には誰もいない
姉は「誰か」に出会わなきゃいけない
その恋が実るか実らないかじゃなくて
とにかく一度は出会わなきゃいけないんだ
実は弟は、両親をそう説得して今回の旅の許しをもらっていた
隣の村について少し歩き回って、様子を見て
少し休憩してまた次の村を目指す
そんな旅を続けていくつ目かの町・・・
そこは村じゃなくて少し大きな町だった
そこに、その人はいた
彼女の「愛を育む」人生が本当に始まった
ーーーーーー
お名前は?
キャサリン
今回ゆぁたんさんに何を伝えたかったんですか?
人間の世界をこうして手探りで勉強していきました。
「愛を育む」は人間の世界に来る前に言われていた事。
それをしなさいと言われていました。
天女の世界からって事ですか?
そうです。
この時の弟さん、、、
随分と出来た弟さんですねー!
そして一緒に旅してくれるなんてめちゃ優しい。。。
そうですね。
自分がちゃんと守られていた
という事を
知らないといけませんね。
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このあと師匠は「特にこれといった出来事もなかったし何が伝えたかったのだろう」と考えてくださったらしいです。
そしてその時、師匠の中でこんな考えが浮かんだそうです。
「生きてるだけ?」
「同じ村に、元気で生きているというだけで、喜んでくれていた、
「特に交流はなくても?たまに挨拶する程度でも?」
「生きているだけで喜んでくれる、
師匠はいつもリーディングだけじゃなくて、守護様に聞きたい事があれば聞いてくださいます。
その中で【私は主人の安定剤】という話が出たことがあったんです。
人は愛されるために、もしくは人を愛するために、何かしなくてはいけないと考えます。
でも本当は考えて何かしなくても、必要なら体は勝手に相手のために動きますし、何もなければニコニコと傍にいるだけでいいのかもしれません。
愛というものを難しく考えすぎなのかも
見習うべきは
赤ちゃんのほほ笑み
それこそが愛し愛される秘訣なのかもしれません