『竜とそばかすの姫』見てきました
『竜』っていうから
『龍神』とかの意味だと思ってたんだけど
男の子の名前が『竜』だったことにガッカリした
私が勘違いしてただけなんだけど…
映画を見ながら
歌うことへの主人公の気持ちが
痛いくらいわかった
いや本当の意味ではわかんないのかもしれない
でも
・好きな歌がうたえない
・声が出ない辛さ
はわかる
小学生の頃合唱クラブに入った
クラブは4年生から強制的に
何か入らないといけないんだけど
合唱クラブが設立されたばかりで
10人も居なくて練習が楽そうだし
先輩ヅラされないだろうと入った
でもそこはクラブなんてもんじゃなくて
先生は本気でコンクール目指すような
筋トレ、発声練習、朝練、昼練、放課後
のある本格的な所でした
毎日ずっと練習三昧で
友達とも遊べなくても
最初は特別感があって嬉しかった
他のクラブとは違う
活動の仕方への特別感
でもコンクール目指すなら少人数では無理だから
先生は他のクラブの子に助っ人(兼部)を頼んで
40人程の大所帯になった
そこにはもう特別感もなく
ただ厳しい練習が続くだけ
5年生のある日
嫌気がさして辞めた
日が経つにつれて
自分の中のストレスが
ハンパ無いことに気がついた
小学生ながらに
ストレスで歯ぎしりしたり
肋間神経痛になったり
合唱クラブに対して
不純な動機しかないと
自分で思ってたんだけど違った
歌が好き
歌うことが好き
結局そのことに気づいて再入部したんだけど
卒業後の中学には合唱部がなかったので
発声練習とかするから都合がよかった放送部へ
高校は軽音部に入部したんだけど
ボーカルの座は取られちゃって
校外でボーカルとして歌ってた
別に上手いわけじゃない
ただ好きなだけ
そんなに大好きな歌だったのに
大学ではバンド活動も辞めてしまって
カラオケで歌うくらい
でもやっぱり気持ちいい
そこまで歌うことがが好きなら
ボイトレ受けてプロ目指すとか
今の時代ならありそうだけど
当時の田舎者には現実が見えてて
……。
ホントは行動に移す勇気が
なかっただけだろうね
そのうちに結婚、出産、社会不安で
家から出られなくなったら
好きなカラオケも行けなくなった
今はいいね
自宅でカラオケできるから
田舎の一軒家は気兼ねなく歌える
でもね
長い間使われなかった声帯は固くなってたし
年齢的にも喉が締まってた
もう昔のような高音は出ないんだって
思うと物凄く悲しくなる
『竜とそばかすの姫』
バーチャルな世界だとしても思いっきり歌えて
みんなに聞いてもらえる主人公が羨ましかった
私ももう一度歌いたいよ
あっ映画の内容はもっと深いので実際に見てください。
あくまでも映画の中で私の感情を揺さぶったのが歌に対する気持ちであったというだけです。