MIT Tech Review: バイブコーディングの衝撃——AI駆動開発が迫るIT業界の大転換

 

「MIT Tech Review: バイブコーディングの衝撃——AI駆動開発が迫るIT業界の大転換」がちょっと面白い。

 

「高柳 慎一

ボストン コンサルティング グループ BCG X プリンシパルAIエンジニア。博士(統計科学)。 リクルートコミュニケーションズ、LINE、ユーザベースなどを経て現在に至る。デジタル専門組織BCG Xにおける、AIを含む生成AIと統計科学のエキスパート。」

 

「音声や簡単なテキスト指示だけでAIがソフトウェアを自動生成する「バイブコーディング」が、プログラミングの常識を覆そうとしている。すでにAIが生成するコードの比率が9割を超える企業も現れ、エンジニアの役割は「実装者」から「監督者」へと急速に変わりつつある。この変化は単なる開発手法の進歩なのか。それともIT産業全体を根底から変える大転換の始まりなのか。」

 

「バイブコーディングは、オープンAI(OpenAI)共同創設者であるアンドレイ・カルパシーが2025年2月に提唱した新しいプログラミング手法で、「開発者がAIと自然言語で対話し、AIが書いたものを“Accept All” alwaysの原理で受け入れ、エラーメッセージはそのままコピーしてAIに修正を依頼する」という極めてシンプルな原則に基づいている。「LLM(大規模言語モデル)が書くものに、なすがままに身を委ねるのがバイブコーディング」(高柳氏)。」

 

「これに対して2025年に入って本格化した第2世代は、「エージェント」が主導する。「頭脳であるLLMと開発ツールが繋がって、開発がどんどん進んでいく。自律的な開発プロセスを機械が意のままに回すようになったのが第2世代です」(高柳氏)。

 第2世代では、実行に必要なライブラリーをAIエージェントがインターネットから自律的に取得し、エラーが発生すれば自動的に修正するなど、人間の介入なしに開発プロセス全体が進行する。「今までは人間の補完だったものが、AIエージェントが自律的にものを考えて動き出している」(高柳氏)。このAIエージェントが、バイブコーディングの技術的な基盤となっている。」

 

「バイブコーディングでは開発プロセスも根本的に変わる。従来の「要件定義→設計→実装→テスト→デプロイ」という流れが、究極的には「生成→検証」の2ステップに簡素化される。「人間の頭の中にある要件を自然言語で指示すれば、あとは人間に残された仕事は検証だけになる」と高柳氏は言う。」

 

 

小松 仁