MIT Tech Review: GPSに代わる新たな選択肢を、地球低軌道で100倍強い次世代測位システム

 

「MIT Tech Review: GPSに代わる新たな選択肢を、地球低軌道で100倍強い次世代測位システム」がちょっと面白い。

 

「GPSは今や、重要な社会インフラとなっている。だが、精度がさほど高くない上、電波妨害に弱い欠点がある。米国のスタートアップ企業は、地球低軌道に衛星コンステレーションを構築し、GPSの欠点を克服しようとしている。

・ゾナ・スペース・システムズがGPSを補完する高精度衛星を打ち上げた

・地球低軌道からGPSの100倍強い信号を送信し妨害に対抗する

・2030年までに258基の衛星網を構築し自動運転車等への応用を目指す」

 

「6月23日、特別目立つわけではない150キログラムの人工衛星が、スペースX(SpaceX)の「トランスポーター(Transporter)14」ミッションで宇宙へと打ち上げられた。米国の全地球測位システム(GPS)の欠点を補うために設計された超高精度の次世代衛星航法技術を、軌道上でテストをするための衛星である。

 このミッションで打ち上げられたのは、カリフォルニアに本社を置くゾナ・スペース・システムズ(Xona Space Systems)の「パルサー(Pulsar)」と呼ばれるコンステレーション構築計画の最初の衛星だ。同社は最終的に、地球低軌道上に258基の人工衛星によるコンステレーションを設けることを計画している。これらの衛星はGPSを作るために使用されているものと同じように動作するが、GPSの衛星よりも地表に約1万9000キロメートル近い軌道を周回することで、より精度が高く妨害されにくい、はるかに強力な信号を送ることになる。」

 

Aerospacelab

 

小松 仁