「賢明な消費」ははたして存在するか – WirelessWire News
「「賢明な消費」ははたして存在するか」(WirelessWire News)がちょっと面白い。
「久野愛(ひさの・あい)
東京大学大学院情報学環准教授。東京大学教養学部卒業、デラウエア大学歴史学研究科修了(PhD,歴史学)。ハーバードビジネススクールにてポスドク研究員、京都大学大学院経済学研究科にて講師を務めたのち、2021年4月より現職。専門は、感覚・感情史、ビジネスヒストリー、技術史。『Visualizing Taste: How Business Changed the Look of What You Eat』(ハーバード大学出版局,2019年)でハグリー・プライズおよび日本アメリカ学会清水博賞受賞。近著に『視覚化する味覚-食を彩る資本主義』(岩波新書、2021年)。」
「無限に広がるヴァーチャル世界や理論的には誰もが参加し情報発信できるSNSは、一見、管理社会をある程度乗り越えて一般の人々(大衆)が自らの意思で消費活動を行い、文化の形成に貢献しているようにも見える。だが、ドゥボールの言う「存在すると同時に不在」であるスペクタクルの世界は、まさに我々が普段接するヴァーチャル世界そのものではないだろうか。それは視覚的表象が媒介する世界であるというだけではなく、誰もが自由であるように見えて、実はその言動が管理され、監視されている。さらに、人と人の関係さえも、ある意味スペクタクル化しているのかもしれない。」
小松 仁
