MIT Tech Review: 人型ロボット、熱狂と現実にギャップ 繰り返される誇大広告
「MIT Tech Review: 人型ロボット、熱狂と現実にギャップ 繰り返される誇大広告」がちょっと面白い。
「ジェームス・オドネル [James O'Donnell]
米国版 AI/ハードウェア担当記者
自律自動車や外科用ロボット、チャットボットなどのテクノロジーがもたらす可能性とリスクについて主に取材。MITテクノロジーレビュー入社以前は、PBSの報道番組『フロントライン(FRONTLINE)』の調査報道担当記者。ワシントンポスト、プロパブリカ(ProPublica)、WNYCなどのメディアにも寄稿・出演している。」
「人型ロボットの誇大な宣伝に投資家が熱狂する一方で、ロボット工学者はその普及に懐疑的な姿勢を崩していない。
・人型ロボットへの熱狂と現実のギャップが表面化している
・現状は知的判断や物理的限界などの課題が多く残る
・人型ロボットの大量採用には長い時間がかかる可能性が高い」
「5月1日、私はボストンで開催されたロボット工学博覧会の満員の会場で、人工知能(AI)を搭載したロボットの世界的第一人者の1人であるダニエラ・ルス(MITコンピューター科学・人工知能研究所=CSAIL所長)の講演を聴いた。ルス所長は講演の一部で、大量の人型ロボット(ヒューマノイド)がすでに世界中の製造業の現場や倉庫で役に立っているというイメージを打ち砕いた。
「いくつかの印象的な人型ロボットのデモは、これらの核心的な制約を克服しているというよりも、他の印象的な機能を見せているにすぎない。たとえば、機敏に動くロボットハンドや、大規模言語モデルを介して人々と会話する能力などである。しかし、それらの能力は、人型ロボットが引き継ぐはずの仕事に必ずしもうまく移転されていない。たとえば、ロボットに口頭で指示するよりも、多くの詳細な指示をプログラミングしてロボットに従わせる方がより役に立つ。」
「以前に本誌が取り上げたように、人型ロボットの誇大な宣伝は1つのサイクルになっている。巧妙に作られた1つの映像が投資家の期待感を高め、それが競合他社の動機となってさらに巧妙な映像が作られる。このことが、人型ロボットは労働力にどれくらいの影響を与える準備が整っているのか、内幕を覗いて明らかにすることを、テックジャーナリストを含め誰にとっても非常に難しくしている。しかし私は、全力を尽くすつもりだ。」
Stephanie Arnett/MIT Technology Review | Adobe Stock
小松 仁
