米国が警戒し始めた「AI人材の層の厚さで中国に敗れる日」、出遅れ日本はどうする | 日経クロステック(xTECH)
「米国が警戒し始めた「AI人材の層の厚さで中国に敗れる日」、出遅れ日本はどうする」(中田 敦さん日経クロステック(xTECH))がちょっと面白い。
「AI(人工知能)人材の層の厚さで、米国が中国に敗れる恐れがある――。米国内でこうした懸念が高まっている。背景には、中国国内におけるAI研究の高度化や米トランプ政権による科学予算の削減、これまで米国にAI人材を供給してきたインドにおける国内事情の変化などがある。
米スタンフォード大学が設ける保守系政治シンクタンクのHoover Institution(フーバー研究所)は2025年4月21日、中国国内におけるAI研究の高度化が米国のイノベーション政策にとって脅威になっていると指摘するリポート「Deep Seek AIの人材を深掘りする、米国のイノベーション政策に与える影響(A Deep Peek into DeepSeek AI’s Talent and Implications for US Innovation)」を公開した。」
「フーバー研究所は、ディープシークが過去に公開したLLMに関する5本の重要論文の著者約200人について、学歴や職歴、過去に公開した論文の情報などを分析した。その結果、5本の論文全てに名を連ねた「キーチーム」と呼ばれる31人の主要なAI研究者は、論文の平均引用数が1500件を超えていることなどが判明した。つまりディープシークは経験の浅いAI研究者によるスタートアップなのではなく、非常にレベルの高いAI研究者が開発をリードしていることが分かったという。
とりわけ重要なのは、ディープシークのAI研究者の多くが「国内育ち」であるという事実だ。約200人のAI人材の学歴や職歴を分析すると、そのうちの89%が中国の研究機関に所属していた経験があるという。さらにその半数以上が「勉強や仕事のために中国を離れたことがなかった」(同リポートより)という。」
「両リポートで共通しているのは、優れたAIは半導体や資金力さえあれば生み出せるわけではなく、優れたAI人材が不可欠であるという視点だ。ディープシークの台頭は、半導体や資金力が限られていても、優れたAI人材があれば最先端のAIが生み出せることも示している。
日本の場合はこれまで、AI人材の海外流出は他国に比べて少なかった一方、海外からの人材獲得に関しては完全に出遅れているのが実情だ。欧州諸国やアラブ諸国の熱心な人材獲得の動向を考えると、不安が募るところである。」
小松 仁
