第3シーズン第59回目のポッドキャスト配信:東洋と西洋、異なる「模倣」観:茶道具からみる日本独自の美意識|伊藤穰一 x 伊住禮次郎 - Joi Ito's Web - 日本語

 

「東洋と西洋、異なる「模倣」観:茶道具からみる日本独自の美意識|伊藤穰一 x 伊住禮次郎」(Joi Ito's Web)がちょっと面白い。

 

「日本の歴史やお茶については、まだ学ぶことがたくさんありますね。道具や茶人、その美意識、そして海外訪問などの物語を通して学ぶのはとても刺激的で知的好奇心をどんどん掻き立てられます。

 

- Joi」

 

「研究としての茶道

今回のエピソード、伊住禮次郎さんのお茶に対する愛と、研究にかける情熱がつまっていましたよね。歴史的文献を読み漁り、研究者として茶道を突き詰めていく伊住さんのお話。とっても深くてどんどんと茶道の世界に引き込まれていきました。 お茶といっても、人によっていろんなアプローチの仕方があり、それを全て包摂しているのが懐の広さを感じますね。千葉工大の客員研究員として伊住さんが加わったそうなので、変革センターでの茶道に関する研究がまた一歩進むんだろうなと思いました。なんとも楽しみですね!」

 

「芦屋釜

福岡県芦屋町で14世紀頃から作られていた釜のこと。すごいのは、胴体部分がたった2〜3mmしかない薄さと「真形」という美しい形。「挽き中子法」という特殊な鋳造技術で作られて、均一の薄さと美しい表面が特徴なんですよ。霰文様や浜松文様などの繊細な模様と「鯰肌」というしっとりした表面感がたまらないんだそう。残念ながら江戸時代の初めには作られなくなってしまったのですが、今は「芦屋釜の里」で復元作業が進められてるんですよ。」

 

「珠光青磁茶碗:

侘び茶の生みの親と言われる村田珠光が大好きだったからこの名前がついた青磁の茶碗。もともとは南中国の普通の食器だったんですが、ゆったりした形と黄緑色の落ち着いた色合いが素敵なのに「はっ」と気づいた瞬間があったんでしょうね。猫掻手と呼ばれる櫛目模様があって、「ひえ枯れた」雰囲気があるのが特徴なんだとか。この美意識がのちの高麗茶碗ブームにつながったなんて話もあります。」

 

「竹野紹鴎:

室町時代の茶人で、お金持ちの堺商人。千利休のお師匠さん。村田珠光の侘び茶に、三条西実隆から学んだ日本の古典文学を取り入れて、日本らしい茶文化を作るのに貢献した方とされています。名物と呼ばれる道具をたくさん持つお金持ちだったのに、何も持たない境地を理想として、豊かさと質素さの間を行き来する「侘び」の考え方を大切にしていました。」

 

「二畳の茶室:

豊臣秀吉さんの命で千利休が作ったと伝わる「待庵」のこと。数寄屋建築の元祖と言われていて、たった2畳という小さな空間に「わび」の世界がぎゅっと詰まっているんですよ。京都府大山崎町の妙喜庵に今も残っていて、国宝になっています。内壁はわらがむき出しの質素な造りで、シンプルだけど味わい深いらしい。」

 

 

 

小松 仁