「なぜグーグルやオープンAIを辞めてきたの?」世界トップのエンジニアがSakana AIに集まるワケ《共同創業者・伊藤錬氏インタビュー》

 

「「なぜグーグルやオープンAIを辞めてきたの?」世界トップのエンジニアがSakana AIに集まるワケ《共同創業者・伊藤錬氏インタビュー》」がちょっと面白い。

 

「日本発AIベンチャーのSakana AIは、創業から1年以内に企業価値が10億ドルを突破したことから”日本最速のユニコーン企業”と言われる。Sakana AIの原動力は、世界トップクラスの人材にあるという。AI業界の人材獲得競争が激化するなか、なぜSakana AIは優秀な人材を獲得できるのか。Sakana AI共同創業者の伊藤錬氏が語った。」

 

「もちろん私はあらゆる差別に反対です。実際、我々のチームは出身地、人種、性別、経歴などいかなる点からも多様性の宝庫です。そして、AI開発の文脈で言うと、もう一つの意味での多様性というのは、シリコンバレーから少し距離を置いて、他とは違うアイディアに取り組むことだと考えています。なんのために多様性を実現するのか、それは社会的に正しいだけでなく、それが力の源泉になるからです。このような適度なバランスを保つことができれば、日本は優秀な人材の新天地として新たな選択肢になり得る可能性があります。」

 

「また、海外のエンジニアたちを日本に招く中で感じるのは、日本にはまだ「テクノロジー大国」としてのブランドイメージが残っているということです。かつてテクノロジー大国と世界から称賛された時代を知っている世代は、特に日本の現状を憂えているようです。しかし、海外からやってきたメジャーリーグ級のエンジニアたちは、不思議なくらい「日本はウォークマンやファミコンを生み出したテクノロジーの国だ」とリスペクトを隠さない。私は日本にこのイメージが残っているうちに、1人でも多くのメジャーリーガーを連れてきたいと考えています。」

 

「Sakana AIでは、腰を据えて研究に取り組んでもらうため、海外のエンジニアにも家族ごと日本に引っ越してきてもらい、毎日でなくとも基本的には東京のオフィスへの出勤をお願いしています。全く新しい視点での研究開発を追求するためには、対面で会って、ホワイトボードを使ってアイディアを出し合うプロセスが不可欠だからです。」

 

「実際、昨年3月、我々はオープンソースのモデルが急速に普及する時代の到来を予見し、複数のAIモデルを少しずつ組み合わせて性能を高めていく「進化的モデルマージ」という手法を提案しました。さらに昨年8月には、今後は単なるチャットGPTの活用に留まらず、大規模言語モデルを駆使して科学研究に代表される人間の知的活動プロセス全体を自動化するAIエージェントの時代が来ると見込み、「AIサイエンティスト」という革新的なシステムを打ち出しました。エンジニアたちに「なぜグーグルやオープンAIを辞めてSakana AIにきたの?」と聞くと、なかには「寿司が好きだから」と答える人もいますが(笑)、多くがSakana AIの「ビジョン(予言)が面白い、そしてその予言が当たるから」と答えます。これが、Sakana AIにメジャーリーガーが集まる最大の理由なのです。」

 

Sakana AI共同創業者(COO)の伊藤錬氏(本人提供)

 

小松 仁