MIT Tech Review: 「深層予測学習でロボットとAIのギャップを埋める」伊藤 洋
「MIT Tech Review: 「深層予測学習でロボットとAIのギャップを埋める」伊藤 洋」がちょっと面白い。
「MITテクノロジーレビュー「Innovators Under 35 Japan Summit 2024」から、日立製作所/早稲田大学所属の伊藤 洋氏のプレゼンテーションの内容を要約して紹介する。
「2015年3月京都大学大学院システム科学専攻修士課程修了,同年4月日立製作所研究開発グループロボティクス研究部入社.入社後は,一貫して深層予測学習を用いたロボット動作生成技術の研究開発に従事.アカデミックな観点でロボットの知能化に関する研究に携わりたいと思い,2018年9月に社会人博士として早稲田大学尾形哲也研究室に入学.代表的な研究成果である,人型ロボットを用いた全身協調動作によるドア通過に関する研究は,ロボット工学分野で最高峰を誇る国際学術誌Science Roboticsに掲載され,4月号の表紙を飾った.博士課程修了後は,深層予測学習OSSライブラリEIPLを公開,ロボットの社会実装を加速するために産学両方の立場から研究を推進中.」
「私たちの研究チームは、環境変化に対してロバストかつ柔軟な動作を実現する「リアルタイムなロボット制御AI深層予測学習」を開発しています。この技術は3つのステップで構成されます。まず遠隔操作でロボットに動作を教え、その際のカメラ画像やセンサーデータを収集します。次に、得られたデータを用いて数時間のモデル学習を行ないます。最後に、学習したモデルをロボットに実装することで、環境変化に対応した自律的な動作が可能になります。例えば、初めて見るパステルカラーのドアでも、過去に開けた茶色のドアの経験を活かして作業を実行できます。」
「この技術は、ドアの開閉だけでなく、柔軟物体の操作や複雑な組み立て作業など、多様な場面での活用が可能です。人手不足は今や世界的な課題になっています。特に、医療や介護分野での深刻な労働者不足に対して、熟練作業のノウハウや知識をロボットに学習させることで解決策を提供したいと考えています。これまでロボット技術は公共空間で多く用いられてきましたが、これから私は人々の生活環境へと拡大していきたいです。」
小松 仁
