フルスタックAIユーザーとAI社員で人間の仕事で残るのは社長くらいしかない – WirelessWire News

 

「フルスタックAIユーザーとAI社員で人間の仕事で残るのは社長くらいしかない」(清水 亮さん WirelessWire News)がちょっと面白い。

 

「清水 亮

新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。」

 

「予想通り、今月に入ってOpenAIが怒涛のように新製品を発表し、それに呼応するかのようにGoogleがGeminiを、Tencentが動画生成AIのオープンソースを相次いで発表している。OpenAIの発表はクリスマスまで平日は毎日あるらしいので、それを追いかけるだけでも大変だ。

 このまま行くと、OpenAI版ComputerUseは、おそらくAI社員のようになるだろう。月額2000ドルという噂もあるが、2000ドルとなると、経営者はいよいよ人間かAIのどちらかを選ぶという選択を迫られる。

 OpenAIの作り出すAI製品群は、どれもそのほかの製品を霞ませてしまう。この領域で戦おうとする限り、二桁兆円の賭け金がない我が国の大半の企業は、たとえ大企業いえども(いや、なればこそ)尻込みしてしまうだろう。」

 

「むしろAIが苦手なことを探す方が困難になってきた。

今のところモデリングはまだ甘い。

何となくのものは作れても、カッチリしたものを作るのは苦手らしい。

ディティールを描かせようとすると簡単に破綻してしまう。

まあでもこれも時間の問題だろう。」

 

「プログラムはAIの方が書くのが速いし正確だ。

結果として、プログラムするべきことがなくなってきてしまった。

何しろ、何か思いついたらAIに指示すると、あとはずっと待っているだけなのである。

待っている間に他のAIを使うと、どんどんお金がかかっていく。こうして投じた費用は、いつ、どのように回収するのか。

 一つの方法は、AIをまだ使えない人のためにAIを使って要望を満たしてあげる、いわば「AI橋渡し役」になることだ。

これは今すぐできる。CloudWorksとかに掲載されている仕事を、AIでやるだけでいい。

 AIを使って本を書いたり、漫画や映像作品を作ってもいいだろう。

すると、AIが何かを作り出すまでに待つ時間というのは、AIが作り出したものにダメ出しをする時間として充てられることになる。」

 

「おそらく来年中にはもっと軽量かつ高性能な言語モデルや画像生成モデルが開発されるだろう。初登場した時には数分かかっていた画像生成AI(StableDiffusionよりも歴史は古い)も、それからわずか4年で1秒以下、場合によっては秒間100枚程度の生成が可能になった。

 本当に、Only limit is your mindな世界がきてしまった。

さあ大変だぞ。AI社員と人間の社員。もう人間は社長になるしか仕事は残っていないだろう。果たしてそのスピード感についていけるのだろうか。

実際、o1 proは昔のChatGPTに比べると、物語や長い文章の出力が格段に良くなった。それでもまだ128K(12万文字)が限界だが、まあ12万文字というのは要は本一冊文くらいなので、本一冊くらいはどうにかなるということである。」

 

 

小松 仁