日本の勝ち筋は大企業信仰にある – WirelessWire News
「日本の勝ち筋は大企業信仰にある」(清水 亮WirelessWire News)がちょっと面白い。
「清水 亮
新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。」
「この「大企業はなかなか潰れない」という安心感を裏付けるのは、実は低い賃金だ。
どのくらい低いかというと、勤続40年の管理職だとしても、まあ具体的には言えないが、シリコンバレーではジュニアのエンジニアすら雇えないくらいである。
日本の大企業は諸外国に比べると社長の給料も極端に安い。
これは、「誰でもできるようになっている」という仕組みの裏返しだ。
つまり、日本の大企業というのは、基本的に「集合知による統治」が優先されているのである。
「多様な個性による集合知」が「突出した個人」に比べて安定的に正しい結論を出すことはさまざまな研究で知られるようになった。」
「もちろん大企業には明らかな弱点も数多くある。あるけどビッグテックにしても日本国内市場に進出しようと思ったら日本の大企業を無視することはできない。
大企業群というのは、日本の封建社会そのものだからだ。
となれば、大企業はビッグテックに対抗する必要はない。
経済安全保障の面から、どうしてもビッグテックのオルタナティブが国内に必要だというのなら、大企業同士で連携する新たなスタートアップを作ればいい。
スタートアップでありながら、中で働くのは大企業から出向してきた優秀かつ(シリコンバレーに比べて)低賃金な社員。
大企業と資本関係を結び、資本関係があるから大企業でも安心して仕事を発注できる。
そういう会社が、もっと増えるといいと思う。
大企業の出島みたいなスタートアップ。それがたくさん増え、連携し、一見すると競合に見えるところとも共闘できるような、少年ジャンプの漫画みたいなスタートアップがたくさんできると、日本はもっと元気に成るんじゃないか。」
小松 仁
