マスク氏ロケット打上連発「火星移住」実現するか スペースX「3つのスゴさ」をわかりやすく解説
「マスク氏ロケット打上連発「火星移住」実現するか スペースX「3つのスゴさ」をわかりやすく解説」がちょっと面白い。
井筒智彦氏の著書『東大宇宙博士が教える やわらか宇宙講座』だ。「会話形式でわかりやすい」「親子で学べる」と読者から称賛の声が届いている。
その井筒氏が、スペースXのロケットについて解説する。」
「今回は、スペースXのロケットのラインナップを整理し、スペースXのすごさを「やすい」「はやい」「うまい」の3点にまとめて解説していきます。
スペースXは、イーロン・マスク氏が2002年に設立した宇宙企業です。
その目標は、ずばり、「人類を火星に移住させること」。これを本気で実現するために、さまざまなロケットの開発に取り組んでいます。
「スペースXのロケットのラインナップは、以下のとおりです。
◆ 打ち上げロケット
ファルコン9
ファルコンヘビー
スーパーヘビー
◆ 宇宙船
ドラゴン
スターシップ
◆ 組み合わせ
ファルコン9のみ
ファルコン9 + ドラゴン
ファルコンヘビーのみ
スーパーヘビー + スターシップ(合わせてスターシップともいう)」
「スペースXのすごさをあえて3点に凝縮するなら、「やすい」「はやい」「うまい」です。
その裏にあったのが、設計・開発における「徹底的なコスト削減」です。
イーロン・マスク氏はさまざまな材質やその原材料費に精通しており、現場の技術者を問い詰めながら、無駄なコストをカットしていきました。
たとえば、NASAが国際宇宙ステーションで使っていた約12万円する留め金を、トイレの個室の留め金を参考にして2400円で作ったり、ロケットを持ち上げるクレーンに約1億6000万円かかるところを、空軍にルールを変更させて2400万円に抑えたりしました。
さきほどお話ししたロケットの「再利用」を実現させたことも、製造費用、打ち上げ費用の削減につながっています。」
「2点目のポイントは「はやい」。
スペースXの開発は、驚くような勢いで進んでいきます。
イーロン・マスク氏は、技術者たちを困惑させるほどの「めちゃくちゃな期日」を設定することで有名です。NASAだったら慎重にいくところを、工夫でなんとかしようとします。
たとえば、ファルコン9の初打ち上げの際は、雨でぬれたロケットのアンテナをヘアドライヤーで乾かして延期を回避させました。エンジンの燃焼室に亀裂が入ったときは、マスク氏本人がクリスマスパーティーの参加を蹴って、徹夜で接着剤を塗る作業をしたこともありました。」
「3点目のポイントは、「うまい」です。
スペースXのロケットは、NASAからの厚い信頼を勝ち取った技術の高さがあります。
既存のルールを疑って、根本から見直すことを徹底し、「やすさ」(コスト削減)と「はやさ」(開発スピード)を追求することで、「うまさ」(技術力)が向上しました。」
小松 仁
