AIを麻薬中毒削減に使うイギリス – WirelessWire News
「AIを麻薬中毒削減に使うイギリス」(谷本 真由美WirelessWire News)がちょっと面白い。
NTTデータ経営研究所にてコンサルティング業務に従事後、イタリアに渡る。ローマの国連食糧農業機関(FAO)にて情報通信官として勤務後、英国にて情報通信コンサルティングに従事。現在ロンドン在住。
「AIを活用する分野は国や地域によって優先順位が異なりますが、イギリス政府では、AIや仮想現実を麻薬中毒依存や麻薬による死亡者を減らすために活用しています。イギリス政府は、麻薬中毒の人々を支援する技術を研究しているプロジェクトに1200万ポンドを提供しています。」
「例えば、PneumoWave ALERTは、オピオイドや処方薬の過剰摂取(オーバードース)による死亡を防ぎ、より安全なオピオイドの使用を支援するシステムです。胸に装着したセンサーは呼吸を24時間監視し、データはモバイルデバイスにリンクされ、さらにクラウドに保存されます。」
「このような麻薬中毒者の危険性を検知するシステムをAIで作るというのは、ディストピア的な感じもしますが、オピオイド等の過剰摂取は世界的な問題で、世界中で2700万人以上に影響が及んでおり、2022年から2023年にかけて米国では10万人以上が薬物過剰摂取で死亡しています。中毒者を治療するための医療費や社会不安、労働力の損失を考えた場合、システムによって中毒による死亡や悪化を防ぐというのは、緊急性のある課題なのです。」
「例えば、高齢化によって日本では糖尿病患者や心疾患の人が増えていくわけですが、運動習慣や食生活の管理に似たようなAIを搭載したシステムを活用していくことなどが考えられるでしょう。また、そのようなシステムは、高齢化や国民の健康維持に悩む他の国でも需要があるはずなので、ビジネスチャンスに繋がります。」
小松 仁
