AIにノーベル賞、東京大学・松尾豊教授「科学のあり方変化」 - 日本経済新聞 (nikkei.com)
「AIにノーベル賞、東京大学・松尾豊教授「科学のあり方変化」」(日本経済新聞)がちょっと面白い。
「2024年のノーベル物理学賞と化学賞が人工知能(AI)の研究者らに授与されると決まったことは、AIの研究者にとっても驚きだった。日本のAI研究をけん引する東京大学の松尾豊教授は「科学のパラダイムが変わりつつある」と語る。AIの研究がノーベル賞を受賞する意義を聞いた。」
「ヒントン先生はまさに、ディープラーニング(深層学習)の父だ。2006年に人間の脳を模したニューラルネットワークを多層の構造にする手法を作り、それ以来、深層学習が始まった。12年には開発したモデルが、画像認識の世界的な大会で圧勝した。それが急速に加速し、現在の生成AIにつながった」
「ホップフィールド先生は、『ホップフィールドネットワーク』という有名なモデルを作った。統計物理のモデルを使った原理でできており、部分的な情報を手掛かりにして必要な情報を読み出す連想記憶を実現した」
「ニューラルネットワークやディープラーニングが登場するまではAIは冬の時代が非常に長かったが、そのとき非常に良い研究をしていた先生の一人がホップフィールド先生だ」
「(化学賞を授賞されるたんぱく質の立体構造を予測するAIの「アルファフォールド」をどうみるか。)
「化学賞は物理学賞よりびっくりした。ノーベル賞は成果が社会的インパクトに結びついたことが重視されるので、高齢の方に与えられる傾向がある。ヒントン先生は納得だったが、グーグルディープマインドの受賞者はまだ若い。これからも活躍されるだろう」
「アルファフォールドへの授賞は早すぎる気もする。化学の難問を解き、関連する研究者はびっくりしたし、アルファフォールドを日常的に使っている。ただ、創薬や素材開発への貢献は大きいものの、まだ革新的な薬や素材ができたという領域にはいたっていないように感じる」
「「AIの人類への影響がどのくらいあるかは諸説ある。電気や内燃機関に匹敵するという人もいるし、それ以上のものかもしれない」
小松 仁
