MIT Tech Review: 真面目すぎるAI、賢いロボットの秘訣は「サボり上手」 (technologyreview.jp)

 

「MIT Tech Review: 真面目すぎるAI、賢いロボットの秘訣は「サボり上手」」がちょっと面白い。

 

リアノン・ウィリアムズ [Rhiannon Williams]

米国版 ニュース担当記者

米国版ニュースレター「ザ・ダウンロード(The Download)」の執筆を担当。MITテクノロジーレビュー入社以前は、英国「i (アイ)」紙のテクノロジー特派員、テレグラフ紙のテクノロジー担当記者を務めた。2021年には英国ジャーナリズム賞の最終選考に残ったほか、専門家としてBBCにも定期的に出演している。

 

「ロボットを賢く有用な存在にするカギは、人間と同じような「怠け者」にすることにあるという。こうした考えに基づいて開発されたロボットが、ロボットサッカー大会で優勝を収めた。」

 

「これが、オランダのアイントホーフェン工科大学のルネ・ファン・デ・モレングラフト教授が提唱する「レイジー・ロボット工学(Lazy Robotics、レイジーは「怠惰な」という意味)」という研究分野の根底にある考えだ。同教授は、あらゆる種類のロボットに、データに対して「怠け者」になるように教えることで、機械が人間をはじめとする現実世界の環境にある物事と、よりうまくやりとりする道が拓かれると考えている。基本的に、ロボットが情報をより効率的に扱えれば扱えるほど、それはより優れたものになる。」

 

「ファン・デ・モレングラフト教授のレイジー・ロボット工学は、研究者やロボット工学企業が、うまく柔軟に、そして可能な限り最も効率的に動作を完了できるよう、ロボットを訓練する際に現在採用しているアプローチの1つにすぎない。

 ロボットが収集したデータをより賢くふるいにかけ、見過ごしても問題ないデータの優先順位を下げるように教えることで、ロボットをより安全で信頼性の高いものにすることができる。これはロボット工学コミュニティの長年の目標である。」

 

「「生命体は、必要のない情報は処理しないようにします。なぜなら、その処理は代謝エネルギーの面でたいへん高くつくからです」とポラニ教授は話す。同教授は、生物学から得たこれらの教訓を、ロボットを動かす広大なネットワークに適用して、ロボットが情報をより効率的に活用できるようにすることに関心を寄せている。ロボットが処理できる情報の量を減らすと、与えられたタスクの性質によっては、ロボットの能力が弱くなるだけだと教授は話す。そうするのではなく、ロボットは持っているデータをよりインテリジェントな方法で使うことを学ぶべきだ。」

 

Stephanie Arnett / MIT Technology Review | Envato

 

小松 仁