自然と一体になれる、湖を望む高台の“隠れ家”レストラン - NewSphere | Signpost

 

「自然と一体になれる、湖を望む高台の“隠れ家”レストラン」(NewSphere | Signpost)がちょっと面白い。

 

岩澤里美

ライター、エッセイスト | スイス・チューリヒ(ドイツ語圏)在住。

イギリスの大学院で学び、2001年にチーズとアルプスの現在の地へ。

共同通信のチューリヒ通信員として活動したのち、フリーランスで執筆を始める。

ヨーロッパ各地での取材を続け、ファーストクラス機内誌、ビジネス系雑誌/サイト、旬のカルチャーをとらえたサイトなどで連載多数。

おうちごはん好きな家族のために料理にも励んでいる。

HP https://www.satomi-iwasawa.com/

 

「風光明媚なスイスでは、自然の中にあるカフェやレストランが周囲に馴染むように建てられているのが印象的だ。チューリヒ郊外の高台のレストラン「ブエッヒ(Buech)」は、そんな周囲の自然とのハーモニーの素晴らしさが際立つ好例だ。まだ隠れ家的な存在で本当は秘密にしておきたいが、その魅力を紹介しよう。」

 

「繊細さが心を打つスイス人画家、アドルフ・ディートリッヒ(1877-1957)の作品もたくさんある。貧しい農家の7人きょうだいの末っ子として生まれたディートリッヒは、生涯をスイスの生家で過ごした。身近な環境の様子を鋭い観察力と手の込んだ色遣いで描き続け、ナイーブアート(素朴派 とくに美術教育を受けていない画家のアート)を代表するアーティストとして知られている。」

 

「普通は美術館で観賞するような、こうした質の高いアート作品が見られるレストランはなかなかお目にかかれない。食事の気分をさらに盛り上げるように、自然も建築もアートも美しいスタイルを保持しているのは、ホテルグループのリビングサークルが「ゲストに思い切り質のいい時間を過ごしてほしい」と考えているからだ。そんなブエッヒの噂は徐々に広まっている。以前は近隣の人たちが主なゲストだったが、「今は、国外の観光客もたくさんいらっしゃいます」とレストランのスタッフが教えてくれた。」

 

©The Living Circle

 

小松 仁