イギリスの「ビル・ゲイツ」の不可解な死 – WirelessWire News

 

「イギリスの「ビル・ゲイツ」の不可解な死」(WirelessWire News)がちょっと面白い。

 

谷本 真由美

NTTデータ経営研究所にてコンサルティング業務に従事後、イタリアに渡る。ローマの国連食糧農業機関(FAO)にて情報通信官として勤務後、英国にて情報通信コンサルティングに従事。現在ロンドン在住。

 

「イギリスのソフトウエア大手のAutonomyの創業者のマイク・リンチさんの超豪華ヨットがシチリア沖で転覆し、リンチさんや娘さん、スタッフ、友人弁護士、モルガン・スタンレーの幹部が死亡と見られていますが、検察は殺人での調査を開始しています。

 リンチさんは、ケンブリッジ大学で博士号を取得、大学発ベンチャーとして、Autonomyを創業します。AutonomyはHPに売却したのですが、売却時に会計上の不正があったと訴訟を起こされ長年争っていました。英米を跨ぐ裁判で、アメリカから身柄引き渡し要求があったりと、外交問題にまでなりそうになったのですが、紆余曲折を経て2024年にやっとアメリカで、無罪判決が出たのです。そのお祝いのために、18歳の娘さんや奥様、お友達を連れて、シチリア沖に豪華ヨットで休暇を楽しんでいた最中でした。」

 

「ある意味で非常にイギリス的で、イギリス人は自分自身や企業が何をしているかということを一見分かりにくいようにしておくのが好みです。彼らは自身の身分や能力を、簡単に見破られることを嫌います。従って。超高学歴の人や有名研究者は普段から粗末な身なりをし、無職や農夫のフリをしていることもあります。車や装飾品も地味なものを好み、分かりやすい 派手さを嫌います。

 自宅も会社も、とにかく 地味にして、何の変哲もなくむしろ見すぼらしく見えることに工夫を凝らしています。質素さを装うことで相手に警戒心を持たせず、目立たないことで攻撃を防ぐという非常に 低コストで賢い 防御方法だというわけです。」

 

original image: Andrei Kobylko / stock.adobe.com

 

小松 仁