量子コンピューター、開発競争激化 25年に「競技場」G-QuATオープン 混戦 量子コンピューター(上) - 日本経済新聞 (nikkei.com)
「量子コンピューター、開発競争激化 25年に「競技場」G-QuATオープン 混戦 量子コンピューター(上)」(日本経済新聞)がちょっと面白い。
「産総研のG-QuATでは、25年に3つのコンピューターが稼働する予定だ。米エヌビディアの人工知能(AI)用画像処理半導体(GPU)である「H100」を2000基以上搭載するスーパーコンピューターの「ABCI-Q」、富士通が開発した超電導方式の量子コンピューター、米国のスタートアップであるクエラ・コンピューティングが開発した冷却原子方式の量子コンピューターである。これらで「量子・AIクラウドプラットフォーム」を構成する。このプラットフォームには、新たな量子コンピューターの追加も想定されている。」
「現在、IBMや米イオンQなど様々なメーカーが量子コンピューターを開発しており、実機をクラウド経由で利用できるサービスを提供している。ただしこれらの量子コンピューターは、量子ビットの数が少なく量子誤り訂正もできない「NISQ(ノイズのある小・中規模の量子コンピューター)」だ。NISQはノイズが多く正確な動作が期待できないため、実用性が乏しい。」
「しかし最近、多くのメーカーが「30年ごろまでにFTQCの実現を目指す」という意欲的なロードマップを示し始めた。
「それだけではない。一部のメーカーや研究者は、実際に量子ビットの誤りを訂正できることの「証拠」を提示し始めた。
先陣を切ったのは米グーグルだ。同社は23年2月、量子誤り訂正が可能であることを実験で示したと発表した。量子誤り訂正に使用する「物理量子ビット」の数を17個から49個に増やしたところ、量子演算のエラー率がわずかに減少したという。

量子誤り訂正の実証に関する主な発表(出所:日経クロステック)
「量子誤り訂正においては、複数の物理的な量子ビットを連係させ、ある物理量子ビットで発生したエラーを、他の物理量子ビットの情報を使って補正する。こうした補正を繰り返すことで、長時間にわたって情報を保持する「論理量子ビット」を実現する。
「FTQCの実現時期が、従来の予測よりも早まる可能性が出てきたことを受け、大手コンサルティング会社の米ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は24年1月、「量子コンピューティングの『ChatGPTモーメント』は予想よりも近い」とのリポートを発表した。
BCGは同リポートで、企業にとって投資対効果の高い量子コンピューターのアプリケーションが、早ければ25年から26年にかけて登場すると予測した。対話型AIサービス「ChatGPT」は22年11月に登場し、多くの企業が生成AIや大規模言語モデル(LLM)の威力を実感した。同じように、多くの企業が量子コンピューターの威力を実感するのがBCGのいうChatGPTモーメントだ。」
産総研の「量子・AIクラウドプラットフォーム」の構成(出所:取材を基に日経クロステックが作成)
小松 仁


