MIT Tech Review: 「人工知能」とは何か? (technologyreview.jp)

 

MIT Tech Review: 「人工知能」とは何か?」 (technologyreview.jp)がちょっと面白い。

 

「AIとは何か? そのシンプルな問いに対する答えは、いまだに論争の種となっている。大規模言語モデル/生成AIブームによって社会に浸透した今、AIの定義について合意する時期だ。70年前の誕生からの歴史を追いながら、ジェフリー・ヒントン、デミス・ハサビス、ムスタファ・スレイマン、イリヤ・サツケバーなど、多くの専門家と批判者との対話からまとめ上げた4万字超の議論をお届けする。」

 

ウィル・ダグラス・ヘブン[ Will Douglas Heaven ]

米国版 AI担当上級編集者

AI担当上級編集者として、新研究や新トレンド、その背後にいる人々を取材しています。前職では、テクノロジーと政治に関するBBCのWebサイト「フューチャー・ナウ(Future Now)」の創刊編集長、ニュー・サイエンティスト(New Scientist)誌のテクノロジー統括編集長を務めていました。インペリアル・カレッジ・ロンドンでコンピュータサイエンスの博士号を取得しており、ロボット制御についての知識があります。

 

「AIは現代の最も注目されているテクノロジーだ。しかし、それは何なのか? 愚問のように聞こえるが、これほど切迫した問題はない。簡潔に答えよう。AIとは、人間が実行する場合に知性を必要とすると考えられていることを、コンピューターに実行させる一連のテクノロジーの総称である。例えば、顔の認識、会話の理解、車の運転、文章の作成、質問への回答、絵の作成などを思い浮かべてほしい。しかし、その定義でさえ、多くのものを含んでいる。」

 

「汎用AIはAIの中でも最も物議を醸す概念となった。汎用AIはAIだが、はるかに優れているという理由で、次の大きなトレンドになると持ち上げる声もあった。一方、この用語は曖昧すぎて意味がないと主張する者もいた。

 「汎用AIはタブーでした」。イリヤ・サツケバーは、オープンAIの主任科学者を辞任する前、私に語った。

しかし、大規模言語モデル、特に ChatGPTで、状況は一変した。汎用AIはタブーからマーケティングの夢へと変わったのだ。

このことは、今を最も象徴する論争だと私が思うものにつながっている。つまり、議論の立場と利害関係を明確にするような議論だ。」

 

「パブリック助教授はこう付け加える。「人々は、この問題について確固とした信念を持っています。それはほとんど宗教的とさえ言えます。一方で、少しばかり神コンプレックスを持つ人もいます。従って、彼らにとっては、単純にできないと示唆する人に対しても、攻撃的になります」。

 パブリック助教授は究極的には不可知論者である。自分は科学者であると主張し、科学が導くところならどこにでも従うのだ。乱暴な主張にはあきれるが、何か面白いことが起こっていると信じている。 「ベンダー教授やコルラーとはそこで意見が合わないのです」と、パブリック助教授は私に語る。 「実際に何かがスパークしていると思います。汎用AIではないかもしれませんが、私たちが発見できると予想もしなかったような何かがそこにあると思います」。

 

「「本当のことを言えば、これらの言葉(知性、推論、理解など)は、本当に正確に定義する必要性が生じる前に定義されていたのです」と、パブリック助教授は言う。「『モデルが理解しているかどうか、イエスかノーか』と問われるのが、私はあまり好きではありません。なぜなら、わからないからです。言葉は常に再定義され、概念は常に進化しています」。

 その通りだと思う。そして、皆がもっと早く一歩引いて、わからないことで合意し、まだ何も終わっていないことを受け入れることができれば、もっと早く(わからないが)、誰もが盲目的に礼賛することはなくなるのではないかと思う。互いに悪口を言うのもやめられるだろう。」

 

Jun Ioneda

 

小松 仁