最適化を知らないAIコンサルタント会社 – WirelessWire News

 

最適化を知らないAIコンサルタント会社(清水 亮さん)」(WirelessWire News)がちょっと面白い。

 

清水 亮

新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。

 

「AIが提供する主な機能は最適化だ。それすらわからない人と会話するのは貴重な人生の浪費である。お金を払うなんてもってのほかだ。最適化とは一言で言えば何か?寄り道をしないということである。最適化問題のうち一番身近なものは、カーナビだ。目的地を入れれば目的地までの最短ルートを計算する。今の文明にとってなくてはならないものだ。これを「近代化」と説明できるわけがない。強いて言えば、「近代化」とはガソリンエンジンが電気モーターに変わることであり、何も省かれてない。最適化とは無駄を省きソリッドな状態にすることだ。ガソリンエンジンを電気モーターに変えても無駄がなくなるわけではない。「寄り道をせずまっすぐ目的地に行く」ことが最適化なのである。」

 

「情報学には二つの側面がある。情報の本質を見つけるところと、情報の性質を利用するところだ。

我々は、情報の本質を見つける方に熱心になりすぎるきらいがある。学者はみんなそうだ。だが僕は、情報学者ではない。むしろ情報の性質を利用するところに重きをおくリアリストでありビジネスマンである。

 ただ、同時に僕は科学者でもあるため、これほどまでに「AI(えーあい)」という言葉が軽々しく使われている状況に憤りを感じるし、本来、情報学というよりも数学、哲学、いやまあそんなことはどうでもいいんだけど、そもそもプログラミング教育をすべしと主張した主張の根底には、「アルゴリズムへの理解」があった。もちろん1980年代生まれの彼らはプログラミング教育を受けていない。だから、プログラミング教育を受けた以後の人々のことはわからない。」

 

「かつて僕自身が預言した、プログラミング教育を受けていない人間はプログラミング教育を受けた新卒に10年以上の差をつけて追い抜かれるという状況を目の当たりにして、驚きと戸惑いを隠せない。

誰が悪いというわけではないが、ごく基礎的な知識がない人にAIの活用を相談するべきではない。それはAIを理解してないのと同じだからだ。

 どれだけ言葉を重ねても、この絶望を表現するのは難しい。

怒ってるわけじゃないんだ。嘆いているんだ。」

 

小松 仁