MIT Tech Review: 古橋貞之:世界中で使われるソフトウェアを作る日本人プログラマー (technologyreview.jp)

 

MIT Tech Review: 古橋貞之:世界中で使われるソフトウェアを作る日本人プログラマー」 (technologyreview.jp)がちょっと面白い。

 

「トレジャーデータ(Treasure Data)のチーフアーキテクト・古橋貞之は、多くの人々に使われ、人々の役に立つソフトウェアをつくることの重要性をより強く感じている。」

 

「トレジャーデータ(Treasure Data)の創業者の1人であり、同社チーフアーキテクトを務める古橋貞之は、2021年、「Innovators Under 35 Japan (35歳未満のイノベーター)」の1人に選ばれた。トレジャーデータは2018年に半導体設計大手のアーム(ARM)によって買収された企業として知られているが、その後2021年にアーム傘下から外れ、現在は独立した事業者となっている。

 トレジャーデータは、カスタマー・データ・プラットフォーム(CDP)をサービスとして提供する企業だ。CDPは、顧客の購入履歴や広告閲覧履歴、SNSの投稿など多種多様なビッグデータを収集・分析し、企業がマーケティング・販売促進に生かすための基盤となる。」

 

「トレジャーデータのCDPは、大規模分散データベース「PlazmaDB」、IoT・車載機器などさまざまなシステム/デバイスからデータを収集する「Fluentd」、異なる環境のデバイス間でも高効率でメッセージ交換するためのプロトコル「MessagePack」、大容量並列データ転送ソフトウェア「Embulk」など、いくつかの分散データ処理技術で構成される。これらを一手に開発したのが古橋だ。」

 

「トレジャーデータのCDPは、今や世界の有名企業のマーケティング活動に活用されている。また、古橋が開発したCDPのコア技術であるFluentdやMessagePack、Embulkといったソフトウェアはオープンソースとして公開され、広く使えるようになっている。ビッグデータを扱う技術は、もはや巨大IT企業が独占するものではなくなった。」

 

「「ビッグデータにせよLLMにせよ、何にどう使うのかというアプリケーションの部分を考えることが実は難しいしんですよね。これからは、使い道・使い方にも踏み込んで研究して、提案していかなければ」と話す古橋。自分の手がけるソフトウェアがより多くの人々に使われ、価値を提供すること、役に立つことにプログラマーとしての存在意義を見いだしている。」

 

古橋貞之(Treasure Data)

 

小松 仁