建設ロボット、米スタートアップが開発加速 投資家注目 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

 

建設ロボット、米スタートアップが開発加速 投資家注目」(日本経済新聞)がちょっと面白い。

 

「様々な業界がロボットの可能性を探る中、建設現場は倉庫、医療などに次いで成功が期待される分野となっている。ドイツの調査会社であるスタティスタの予測によると、世界の建設ロボット市場は2020年の7170万ドルから大幅に拡大し、30年には2億4240万ドル規模に成長するという。」

 

「近年、米国でもスタートアップ企業を中心に、建設ロボットの開発が加速している。墨出しロボット(床面などに工事に必要な基準線を書く作業)を見ても、18年設立のダスティロボティクスに続く形で、HPやオーガストロボティクスなど既に数社の競合が登場している。墨出しロボットは、屋内だけでなく屋外用に開発されるものもあり、ソーラーファーム建設などで利用されている。」

 

「建設ロボット企業にも投資する米ボストンのVC、ff ベンチャーキャピタルのオリバー・ミッチェル氏は、「優れた開発者は建設現場について深い知識を持ち、人間のエラーによってコストがかさむような特定用途に焦点を当てている」とし、「高性能センサーとAI(人工知能)を搭載したクラウドベースの機器により、過酷な建設現場の作業を効率化、精密化できるようになる」と期待を寄せる。

同社の投資先の1社である米シブロボティクスの測量ロボットは、標準的なソーラーファームの約80万ポイントの座標特定に要していた作業員数を、16人から1人に省人化。作業時間は約4分の1に短縮できる。」

 

「アマゾン・ドット・コムの倉庫では既に、ヒューマノイドが作業を行っている。採用したのは、アジリティ・ロボティクスの「ディジット」だ。同社は汎用ロボットの実現を目指しており、「ヒューマノイドは、いずれ自動車やスマホのように当たり前のものになる。当然、建設現場も仕事場になるはずで、当初の用途は現場巡回による進捗管理や安全点検などだろう」と、共同創業者のジョナサン・ハースト氏は語る。」

 

ダスティロボティクスの墨出しロボット(写真:ダスティロボティクス)

 

小松 仁