核融合発電、官民両輪で開発加速 実証の成否焦点に - 日本経済新聞 (nikkei.com)

 

「核融合発電、官民両輪で開発加速 実証の成否焦点に」(日本経済新聞)がちょっと面白い。

 

「次世代の発電方法である「核融合発電」の研究が活発になっています。研究開発は国を中心に数十年にわたって地道に続けられてきましたが、脱炭素技術への投資意欲の高まりでスタートアップに巨額の資金が集まっています。スタートアップが掲げる2030年代の発電実証が可能なのかが今後の焦点です。核融合発電について知るため、参考になる記事を集めました。(内容や肩書は掲載当時のものです)」

 

「研究では先行していたトカマク型ですが、核融合発電を目指すスタートアップは他の方式を開発する企業が増えています。例えば大阪大学発スタートアップであるエクスフュージョンは、レーザーを使って核融合を起こす「レーザー方式」で30年代の発電実証を目指しています。」

 

「日本ではそのほか、「ヘリカル型」という特殊な炉型で磁場を制御して核融合発電をするヘリカルフュージョン(東京)や、逆転磁場配位型を応用した炉を使うリニアイノベーション(東京)があります。海外にはさらに多様な方式で核融合発電を目指すスタートアップが乱立しており、米国の核融合関連の産業協議会の調査では、23年6月時点で合計約62億ドル(約9600億円)を調達しています。」

 

「核融合発電は技術的なハードルが多く、実現には企業間の連携が欠かせません。政府は3月にフュージョンエネルギー産業協議会を立ち上げました。三菱重工業やIHIなど機械・プラント企業をはじめ、三井物産、住友商事、NTT、INPEXなど幅広い業種から50社超が参加します。国内外の販路開拓などを行います。」

 

トカマク型の実験装置=量子科学技術研究開発機構提供

 

レーザー核融合の実験装置=米ローレンス・リバモア国立研究所提供

 

小松 仁