インドで活躍する女性エンジニア – WirelessWire News
Modern Times | インドで活躍する女性エンジニア
「インドで活躍する女性エンジニア」がちょっと面白い。
「意外に思われるかもしれないが、インドのテック企業で活躍しているのは男性ばかりではない。非常に多くの女性エンジニアが高いキャリアを築いているのである。」
「インドに拠点を構えるテック企業では、非常に多くの女性エンジニア、女性リーダーが活躍している。
インドにおける、理工系科目(STEM:Science, Technology, Engineering and Mathmatics)の学位保持者の約40%が女性である。世界全体では約20%であるため、インドの女性エンジニアは世界全体と比べて、かなり高いと言える。」
「インドのIT企業では、約200万人の女性エンジニアが活躍しており、インドのIT企業に直接雇用されているITエンジニア(約530万人)の約36%を占めている。
では、なぜこれほど女性エンジニアが多いのか。それは、インド政府が女性の理工系教育に力を入れている。例えば、インド政府によるスキル開発、高等教育支援プログラム「Saksham Yuva」では、累計約40万人の学生が、奨学金やメンターシップなどの支援を受けている。」
「女子学生向けの高等教育支援プログラム「Vigyan Jyoti」では、2020年から現在までに3万人の女子学生が奨学金を受給したりメンターシッププログラムに参加したりしている。インド政府はさらなるプログラムの強化、受益者の増加を図っていることの影響が大きい。
女性にとっても有望なキャリアとして、エンジニアを職業として選択する人が多い。」
「インドのテック企業では、管理職や役員として、多くの女性が活躍している。
2022年に発表されたデロイトのレポートによれば、インドの企業の役員の約17%が女性で、2014年に比べて約9%上昇したという。世界的には役員の19%が女性なので、世界全体平均にかなり近い数字だという。
ちなみに、日本の上場企業の役員に占める女性の割合は、9.1%(2022年7月末時点)である。(内閣府レポートによる)」
「インドのテック企業では、キャリアアップの機会が、男女に関わらず公正であるように思う。そうした中で、女性のリーダーも自然と能力を伸ばしている。女性にとってキャリアアップしやすいことには、筆者は主に3つの背景があるように思う。
1つ目は、多くのテック企業が「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」を、重要視していることだ。インドのIT都市に拠点を構えるグローバルテック企業では、特に多様なバックグラウンド、考え方、特性を持つ社員を持つことを、組織の強みとして認識・推進している。
2つ目は、実績ベースの評価・昇進制度、そしてマインドセットである。評価や昇進は、実績・成果ベースで評価され、昇進していく。長時間勤務、勤続年数が長くなくとも、実績を作り、リーダーとしての素養があれば、高く評価され、昇格する。
3つ目は、上に挙げた「フレキシブルな就業環境」である。「家族を最優先にする」「柔軟な就業環境を作る」という価値観を、女性も男性も大切にしている。家族のサポートのために「短時間勤務」「在宅勤務」をしても、チームや同僚の理解があり、あくまで本人の仕事の実績・成果ベースで評価される。」
(写真:CRS PHOTO / shutterstock)
小松 仁
