編集者の視点 「配送ロボ新興が独自半導体」など3本 - 日経テックフォーサイト (nikkei.com)
「編集者の視点 「配送ロボ新興が独自半導体」など3本」(Editor's Focus NIKKEI Tech Foresightデスク 根津禎 日経テックフォーサイト)がちょっと面白い。
「日本でも配送ロボットの利用が始まりました。先行する海外では同業同士の合併が起きるなど、業界再編の兆候が見えてきました。小売業では自動運転フォークリフト、製造業では人型ロボットを導入する動きが出ています。そんなロボット業界の動向を紹介します。」
「配送ロボットを手掛ける米国のスタートアップKiwibot(キウイボット)は、同業の台湾・揚洋科技(オート・モビリティー・ソリューションズ)と合併すると2024年4月2日に明らかにしました。揚洋科技は、配送ロボットだけでなく、掃除機ロボットや配膳ロボットなど移動型ロボットの技術を有する企業です。
揚洋科技の特徴は、独自半導体も手掛けていることです。これは、SoC(システム・オン・チップ)の設計企業である台湾・揚智科技(アリ)が出資していることが関係しています。」
「米Walmart(ウォルマート)は、米フロリダ州ブルックスビルの配送センター「6020」に自動運転機能を備えたフォークリフトを導入したと2024年4月11日に発表しました。自動運転フォークリフトは米Fox Robotics(フォックスロボティクス)製で、19台導入しました。
ウォルマートはフォックスロボティクスに投資しており、共同開発を進めてきました。今回の導入は、約16カ月に及ぶ概念実証の成果と位置付けています。フォークリフトを運転していた従業員が自動運転フォークリフトを使って作業することで、約3倍の生産性を達成できるとしています。」
「汎用人型ロボットを手掛けるカナダのスタートアップSanctuary AI(サンクチュアリAI)は2024年4月11日、カナダMagna International(マグナ・インターナショナル)グループとの戦略的提携について発表しました。マグナの製造拠点に導入する作業用の人型ロボットの開発や、ロボットの量産などで協業します。もともとマグナは2021年にサンクチュアリAIに出資しています。
サンクチュアリAIは2018年創業です。人型ロボット向けの独自ハンドや制御アルゴリズムなども開発しています。昨今、ロボット分野に注力している米NVIDIA(エヌビディア)とも協力関係にあります。」
小松 仁

