ロボット向け基盤モデルが驚愕の商用化へ、ロボAI権威Abbeel氏創業の米Covariantが快挙 | 日経Robotics(日経ロボティクス) (nikkei.com)

 

「ロボット向け基盤モデルが驚愕の商用化へ、ロボAI権威Abbeel氏創業の米Covariantが快挙」(進藤 智則 日経Robotics編集長)がちょっと面白い。

 

「大規模言語モデル(LLM)をマルチモーダル化し、ロボットの行動生成AIとして応用しようとする動きがここ1~2年相次いでいるが、驚くべきことにその商用化が突然やってきた。

 この領域では米Google(グーグル)が活発な取り組みを見せており、世界の中でトップランナー的な立ち位置にあったが、今回、商用化一番乗りを遂げたのはこのグーグルではない。ロボット機械学習の世界的な権威で、本誌でも度々解説しているスター研究者、Pieter Abbeel氏が創業したロボットAIスタートアップ、米Covariantだ(図1)。」

 

「Covariantは2017年の創業と比較的長い歴史を持つ。Abbeel氏が教職に就く米University of California Berkeley(UCB)での教え子3人と共同創業した(図2)。創業から数年間はステルスモードで製品を開発しており、2020年になって初の製品用AI「Covariant Brain」を発表。ステルスモードから抜け、物流分野に焦点を当て、ピース品などをロボットで自動ピッキングするシステムを手掛けていた。これまで世界の物流企業、数十社にこのシステムを納入し稼働させてきた実績を持つ。

 

図1 世界の数十社以上の顧客にピッキングシステムを納入

写真は米国の物流企業のRadialの拠点で、Covariantのロボットシステムがピース品をピッキングしている様子。(写真:Covariant)

 

図2 UCBの研究者ら4人が創業

Covariantの創業者4人。左から同社Chief Scientist・UCB教授のPieter Abbeel氏、同社CEOのPeter Chen氏、Tianhao Zhang氏、CTOのRocky Duan氏。(写真:Covariant)

 

小松 仁