RIETI - 知識労働のマネジメント

 

「RIETI - 知識労働のマネジメント」がちょっと面白い。

 

執筆者   

ウーター・ドゥセイン(コロンビア大学)

デズモンド(ホー・フー)ロー(サンタクララ大学)

上官 若(曁南大学)

大湾 秀雄(ファカルティフェロー)

 

「本研究では、建築設計も手がける日本の大手ビジネスサービス会社から提供されたデータに基づき、知識集約型労働におけるマネジメントの役割を探る。先行研究では、部下を持つ中間管理職の役割として、モニタリングや部下のやる気を高めるインセンティブ付けが注目を集めてきたが、創造性や問題解決が重視される非定常業務に就く知識労働者の場合、チーム内あるいはステークホルダーとの間のコーディネーションが管理職の仕事としてより重要性を持つ。そうした知識集約型業務では、いつ、どのように管理職が自分の時間を割り振るかという点が、職場の生産性を左右する。それを定量的に測るのが本研究の目的である。」

 

「本研究は、知識労働者を組織化する際の適切なコーディネーションと部下への計画的な業務委任の重要性を浮き彫りにしている。また、ICTやAIの活用による非定常業務やチーム業務の増加や業務そのものの高度化は、今後管理職に求められる役割が変化していくことを示唆しており、日本企業に対して、中間管理職の選抜と育成の方法を見直していくことを求めることになろう。」

 

 

 

小松 仁