MIT Tech Review: てんかんの治療法を根本から変えるか? 脳細胞移植の可能性 (technologyreview.jp)

 

「MIT Tech Review: てんかんの治療法を根本から変えるか? 脳細胞移植の可能性」 (アントニオ・レガラード [Antonio Regalado]米国版 生物医学担当上級編集者 technologyreview.jp)がちょっと面白い。

 

「胚性幹細胞(ES細胞)を使った研究は誇大広告ばかりで、医療への応用はまだ確立していない。ノイロナ・セラピューティクスのてんかん治療は、幹細胞テクノロジーのブレークスルーになるかもしれない。」

 

「ノイロナ・セラピューティックス(Neurona Therapeutics)が開発したこの治療法は、幹細胞テクノロジーのブレークスルーになりつつある。これは、ヒト胚性細胞、あるいは胚に似た状態に変換された細胞を使って、若くて健康な組織を作るという考え方だ。

 幹細胞は、もっと成功しても良いはずだ。幹細胞で何でも治してくれるという怪しげな医療クリニックはたくさんあるし、それを信じる人々もたくさんいる。しかし実際には、幹細胞を治療法に変える研究プロジェクトは遅々として進んでおらず、今のところ承認された医薬品はない。」

 

「ノイロナは、体外受精で作られたヒト胚から採取した幹細胞の供給からスタートし、「抑制性介在ニューロン」を培養する。抑制性介在ニューロンの働きは、脳の活動を抑制することにある。つまり、ギャバ(GABA:γ-アミノ酪酸)と呼ばれる化学物質を分泌することで、他の細胞に電気的な活動を抑えるよう指示するのだ。」

 

Stephanie Arnett/MITTR | Courtesy of Justin Graves

 

小松 仁