役割で定義するAI活用に必要なスキル – WirelessWire News
「役割で定義するAI活用に必要なスキル」(谷本 真由美さん 現在ロンドン在住 WirelessWire News)がちょっと面白い。
「イギリス政府は、The Alan Turing Instituteと共に企業で働く人がAIを使いこなして働き企業の生産性を高めるためのガイダンスを発表しました。
このガイダンスは、従業員が持つべき主要な知識、スキル、行動を示し、 AIツールの効果的な使用や機密データの安全かつ安全な管理など、AIの利点を安全に活用するために必要な要素を提示しています。
1. AI市民
AI市民は、人工知能を利用する組織の顧客または従業員である一般のメンバーです。
2. AIワーカー
AIワーカーは、主な役割が「データ」と「AI」の領域外にあるものの、これらの技術に隣接し、これらの技術の影響を受ける可能性がある役割に従事している従業員です。
3. AIプロフェッショナル
AIプロフェッショナルは、彼らの主要な責任がデータとAIに関連している従業員です。
4. AIリーダー
AIリーダーは新興技術、特にAIの導入のガバナンスにおいて高い責任を持っています。彼らは組織内で重要な意思決定責任を持ち、Cスイートまたはボードレベルの役割を含むことがあります。
[C-Suiteとは、CEO(最高経営責任者)・CFO(最高財務責任者)・COO(最高執行責任者)・CIO(最高情報責任者)など、「C」から始まる会社の経営を司る役職一式を称している。 米国では1923年にERA(男女平等憲法修正条項)と呼ばれる条項の修正案が起草。]
「日本よりも厳密で、これに沿って業界標準の報酬が決まっているので、極端に高かったり、極端に安いという賃金は不可能になります。そのため日本のように、IT業界で孫請けの技術者の賃金が異様に安いということは起こらなくなります。
業界標準の賃金がわかるので、ではその企業のコスト構造のどこがおかしいかということもわかり安くなります。自営業やフリーランスの人々が買い叩かれることもなくなり、自営業になっても搾取される可能性が低くなるので、働き方に自由度が増します。
また働く人個々の「役割」を明確にすることで、責任分界点も明確になるのが大変重要です。各役割のリスクも明確になるので、例えばリスクが高く責任が重い管理職や専門職は報酬を高くするということが可能になります。ビジネス用の保険も設計しやすくなります。」
original image: Avida Dollars / stock.adobe.com
小松 仁
