「カメラ映像で階段も上り下り、CMUのロボット犬は地図なしで歩く」(MIT Tech Review)がちょっと面白い。

 

「あらかじめ用意した地図に頼らず、カメラで捉えた映像だけで階段や地形を認識して歩行できるロボットを、カーネギーメロン大学のチームが開発した。

ボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics)のスポット(Spot)のような既存のロボットが内部の地図を使って歩き回るのに対し、このロボットはカメラだけで移動を導く。」

 

「他のロボットが歩き回るために地図に大きく依存しているのに対し、彼のロボット犬は内蔵のカメラを使用している。カーネギーメロン大学の博士課生であるアガルワルは、コンピューター・ビジョンと強化学習を使って、ロボットに複雑な地形を歩かせる手法を開発した研究者グループの一人だ。ロボット工学の研究者たちは、アガルワルらの研究によって、今よりもロボットを現実世界に配備しやすくなると期待している。」

 

「ワシントン大学で機械学習とロボットの制御について研究しているグアニャ・シー(この研究の関係者ではない)は、「ロボットの学習と自律性におけるブレイクスルーです」と話す。

フェイスブックAIリサーチで機械学習やロボット工学を専門とするアクシャラ・ライ研究科学者(この研究には不参加)もこの意見に同意する。」

 

「ロボット犬が公園を跳ね回ったり、家の中からものを取ってきたりできるようになるには、さらなる研究が必要だ。前出のタン科学者によると、ロボットは前面のカメラを通じて奥行きを把握できる一方で、滑りやすい地面や背の高い草むらなどの環境には対処できないという。水たまりに入ってしまったり、ぬかるみにはまってしまう可能性があるからだ。」

 

Courtesy of the Researchers

 

MIT Tech Review: カメラ映像で階段も上り下り、CMUのロボット犬は地図なしで歩く (technologyreview.jp)

 

IT起業研究所ITInvC 代表小松仁