「リモート格差なき世界に メタバース時代の労働力」(日本経済新聞)がちょっと面白い。
「何年かのうちにソーシャルメディアの企業ではなく、メタバースの企業と見られるようになりたい。米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は7月の決算説明会でこう訴えた。
自分の分身であるアバターを使って仮想空間に入り込み、様々な活動をするのがメタバースの概念だ。仮想現実(VR)や拡張現実(AR)といったデジタル技術の進展で脚光を浴び始めている。」
「フェイスブックが先週発表したVR会議サービスは、参加者が同じ机を囲むような臨場感、共同作業のしやすさが特色。画面を隔てた相手と向き合うビデオ会議のZoomとは一線を画す。
ザッカーバーグ氏は『オフィスのそばに住む人材の採用に縛られるのはやめる。5~10年で社内の半数はリモートになる』と米メディアに語った。日本でも似た現象がある。人材サービスのビズリーチではエンジニアや営業職を中心に勤務地不問の求人が増えている。東京の会社が北海道の人を雇用するといった例が相次ぐ。
だが製造や物流、医療・介護など現場で体を動かす仕事がリモート化から取り残されたままではいけない。職種によってできる、できないの『リモート格差』が広がれば、働き手のやる気や安全にかかわり業界の競争力を左右する。」
「2013年設立のメルティンMMIは5年以内にアバターロボットを商用化する計画をもつ。売りは『手』。ペットボトルのふたをあけるような器用さと力強さにこだわる。センサーの付いたグローブをはめて手指を動かすと、離れた場所にあるロボットが同じ動きをする。」
「ソニーグループと川崎重工業は新会社を興し、リモートロボットシステムの事業を22年に始める。製造、物流などを手始めに自動化できない仕事での利用をねらう。
ソニー出身で新会社の社長に就く田中宏和氏は言う。『3Kと呼ばれるような重労働であっても、いままでにない先進的なわくわく感をつくり出せる。』
新会社は労働力を眠らせてきたシニアや女性などと事業者をつなぐコミュニティーの構築を考えている。スキル評価や難易度に応じた報酬の決定に役立つしくみも構想する。リモート化を軸に新種の就業スタイルが生まれ、キャリア形成を促すポテンシャルがある。」
リモート格差なき世界に メタバース時代の労働力: 日本経済新聞 (nikkei.com)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD230KT0T20C21A8000000/
IT起業研究所ITInvC 代表小松仁
