Google幹部、AIの人知超え『前倒しも』 量子計算機で」(日本経済新聞)がちょっと面白い。

 

「米グーグルの量子人工知能(AI)研究部門を率いるエンジニアリングディレクター、ハルトムート・ネベン氏が日本経済新聞などの取材に応じた。2029年の完成を目指している実用的な量子コンピューターの開発状況を説明し、AIの能力が人類の知能を超える『シンギュラリティー』の到達が早まる可能性に言及した。」

 

「19年に54個の量子ビットを搭載するプロセッサーで量子超越を実現し、29年には100万個を組み合わせて使う方針を示している。ネベン氏は現状について『100個の量子ビットを搭載したプロセッサーの試作を終えた段階』と説明した。

 100万の量子ビットを持つ実用的なコンピューターの開発では配線の増加への対応が課題と指摘した。量子ビットを安定して動かすためには低温に保つ必要があるが、電線が発熱することが一因だ。『配線やパッケージング、温度管理が重要になる』という。また、計算の際に起こるエラーを訂正する技術の開発も課題と指摘した。」

 

「半導体では性能が約2年で倍増する『ムーアの法則』が有名だが、量子コンピューターでも『搭載できる量子ビットはほぼ1年で倍増し、誤りは半減している』と説明した。

 

「ネベン氏は量子コンピューターの影響がもっとも大きい分野として機械学習などAIを挙げ、AIの学習に必要なコストが大幅に低下する可能性を指摘した。『従来は300万~3000万ドルの電気代が必要だった学習を3ドルで終えられる可能性がある』という。」

 

「AIの性能が大幅に向上し、人類の知能を上回るとの意見がある。ネベン氏は現在のAIは自ら動機を持ったり感情を抱いたりすることがないと指摘する一方、45年にも迎えるとされてきたシンギュラリティーに向けた流れが『加速される可能性がある』と話した。こうした事態を考慮に入れて『企業は安全かつ責任を持って取り組む必要がある』と述べた。」

 

取材に応じた米グーグルのエンジニアリングディレクター、ハルトムート・ネベン氏

 

米グーグルが21年に開設した量子コンピューターの開発拠点(米カリフォルニア州サンタバーバラ郡)

 

Google幹部、AIの人知超え「前倒しも」 量子計算機で: 日本経済新聞 (nikkei.com)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN211ZF0R20C21A8000000/

 

IT起業研究所ITInvC 代表小松仁