英国にて情報通信コンサルティングに従事中の谷本 真由美さんが、WirelessWire Newsで「オリンピックが象徴する日本の停滞」としている内容は、ちょっと耳が痛いが的を射ていると思う。

 

「冒頭では、日本の伝統的な建築技術は釘や接着剤を使わない、といった文化面にフォーカスした詳しい解説で、日本に対する大変な尊敬が感じられましたが、放送中は無言となる場面が目立ちました。そのショボさに何も言えなかったのでしょう。

ショボい開会式は、まるで日本の衰退を絵に描いたようでした。

年寄りが牛耳る意思決定、コネ採用、バブル期で止まっている古いセンス、レベルの下がった芸術、実に底が浅い多様性の解釈。

年寄りが居座って若い人が活躍できないというのは、まるで今の日本社会そのものですね。」

 

「開会式で使われた曲が海外のものばかりであったように、IT業界も輸入したものに乗っかって何とかやっており、自分達で変化を起こそう、作り出そうという気迫も動機もありません。

一方、わが国には古来からの伝統文化があり、それは海外の人には全く真似ができないものです。しかし、今回の開会式ではそういった素晴らしいものがまったく活用されなかった。良いものがあっても、それを上手く見せたり使ったりする知恵がないわけです。

IT業界の場合は、日本古来の素晴らしい伝統文化に該当するものは、優秀な技術者や頭の良い人です。日本の勤勉な技術者や現場の人々は、海外では大変高く評価されています。ただし、仕事のやり方があまりにも非効率だったり、本質を外しているので彼らが活躍できていないのです。

つまり、開会式で伝統文化を上手く見せることができなかったように、彼らが活躍するための仕組みややり方ができていないわけです。

日本人は、自らの強みというものをよく理解しておらず、さらにそれらを活かす仕組み作り、やり方の工夫ができていません。また、やろうという気力すらない。惰性でやれば良いと思い込んでおり、怠惰で変化を実行する勇気もない。

これらが、ここ30年の停滞の原因のように思われます。」

 

オリンピックが象徴する日本の停滞 - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

https://wirelesswire.jp/2021/07/80255/

 

 

IT起業研究所ITInvC代表 小松仁