科学技術・学術政策研究所NISTEPによる「日本アイ・ビー・エム恐神 貴行 氏インタビュー」がちょっと面白い。

 

「『ナイスステップな研究者2020』に選定された恐神貴行氏は、生物の脳における神経回路網を再現した機械学習の新技術『動的ボルツマンマシン』を開発して世界的な注目を集めた。『動的ボルツマンマシン』は時系列データをリアルタイムに学習することで、変化する環境においても予測や異常検知を可能にする技術で、恐神氏は銀行と共同で本技術を活用した『市場予兆管理ツール』を開発するなど産業応用も進めている。また、心拍、血圧、体温などの時系列データに対し体調に悪い変化があったときに、異常を検知するといった応用にも期待されている。

これらの時系列データの学習技術を発展させることで、逐次的な意思決定の最適化に応用することができるが、恐神氏は特に、リスク考慮型逐次意思決定に関する人工知能技術の研究にも取り組まれている。本領域における恐神氏の研究成果は、特に迅速な判断を要する不確実な環境においても大きな損失を避けられる合理的な意思決定を、学習や探索によって導くための基礎的な枠組みを示すものであり、自動運転などの分野への応用が期待される。」

 

STI Hz Vol.7, No.2, Part.4:(ナイスステップな研究者から見た変化の新潮流)日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 シニア・テクニカル・スタッフ・メンバー 恐神 貴行 氏インタビュー | (

https://www.nistep.go.jp/activities/sti-horizon%E8%AA%8C/vol-07no-02/stih00253

恐神 貴行 日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所

シニア・テクニカル・スタッフ・メンバー

(恐神氏提供)

 

IT起業研究所ITInvC代表 小松仁