ハフポスト (huffingtonpost.jp)記事「全ての人がマイノリティ」が面白い。
「台湾でトランスジェンダーを公表した初の閣僚のオードリー・タンさん。多様性を尊重する社会のあり方について『みんながマイノリティーになりうるという感覚を』と訴える。そして『既存の文化と新しい文化の両方に目を向け、その二つの間を探る。このトランスカルチュラリズムこそが、ジレンマを解決する鍵だ』と語った。」
オードリー・タンに聞いた「分断なくせる?」→「全ての人がマイノリティ」 【インタビュー全文:その③】 | ハフポスト (huffingtonpost.jp)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/audrey-tang-huffpostlive-3_jp_5f3b6c61c5b6e054c3fe3177?fbclid=IwAR0jYcME_42TYG3Xh9rcGCeWeUsGRujpVRYWUbtwnW1_6GmwGviabVZUrkk
本人提供
仕事をするオードリー・タンデジタル担当大臣。側にティーカップが置かれている
オードリー・タンさん(左)と竹下隆一郎編集長(右)
・私は、何よりも大切なのは他人への共感だと思います。
人はみな様々ですが、お互いの違いを認め相手を大切にしていく社会では、最も多様な価値観を持った人たちが、まるで“偵察者”のように未知の前線へと送られます。
彼らは社会とのつながりを持ったまま前線に出向き、新しい社会の形を偵察します。そして自分たちが目にしたものを、社会に戻ってきて共有します。
社会全体が前線に出向く必要はありません。偵察者と社会との間に信頼関係があれば、社会は状況を理解し、自らにとって何が必要かを考えられると思います。
私はこれこそが社会だと思います。社会とは自分たちの利益を追い求めながらも、自分たちの文化が持っていた共通の価値をシェアすることです。
自分の文化と新しい文化の両方に目を向け、その二つの間を探り、二つの間でコミュニケーションを取る。このトランスカルチュラリズムこそが、ジレンマを解決する鍵だと私は思います。
・特にディープラーニングはそうですが、プログラマーに今一番必要とされている技術は、機械と会話することではありません。今は、機械同士が会話をし、機械が機械を監視します。機械による監視は多くの場合、人間の監視よりずっと良い結果を生みます。
プラグラミングはますます、人と人とが話し、人が何を望んでいるのかを見つけ、人とのやりとりをデザインする方向に変わってきています。そうして見つけたものを、人々はアシスティブ・インテリジェンスにすぐにフィードバックできます。
単なるプロダクトデザインから、サービスデザイン、インタラクションデザイン、そしてシステムデザインなど、次々と広がっています。
ですから私は、人々全体を受け入れる言葉を使うことをお勧めします。そういった言葉を使った社会で、女性は間違いなく活躍できるだろうと思います。
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

