ITmedia NEWS 記事「AIに負けるな──イーロン・マスク『Neuralink』の狙いは『人類の能力の拡張』 脳を読み取る『ブレイン・マシン・インタフェース』開発の今」が面白い。
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AIに負けるな──イーロン・マスク「Neuralink」の狙いは「人類の能力の拡張」 脳を読み取る「ブレイン・マシン・インタフェース」開発の今 (1/4) - ITmedia NEWS
Facebook Reality Labsが作った「ブレイン・マシン・インタフェース」(BMI)
・イーロン・マスク氏はNeuralinkというベンチャー企業を立ち上げ、頭にチップを埋め込んで脳の信号を読み取ることで、考えただけで機械が動いたり、テレパシーのように言語を用いない意思疎通ができたりするシステムを開発している。20年8月に行った開発進捗の発表では、実際に脳に埋め込めるチップを披露して話題を呼んだ。
・マスク氏は以前からシンギュラリティ(技術的特異点)がはらむ危険性について警告していた。
AIの能力が人類を超えることを警告するだけではなく、それならば人類の能力も拡張すればいい、という発想がNeuralinkのブレインテック事業の根底にある。
・Linkは、コンピュータやモバイルデバイスを脳で直接制御できるように、重度の脊髄損傷を持つ人々を支援することが「最初の応用」であるという。将来的には健康な人も気軽に利用できる、非医療分野のアプリケーションへの応用も見据えているとしている。
・ Neuralink以外にもBMIに取り組んでいる企業はある。
米Paradromicsは、米国防高等研究計画局(DARPA)から1800万ドルを超える投資を受けているBMI企業だ。同社は脳に安全かつ容易にチップを埋め込むためのレーザー手術ツールを開発。Neuralinkの発表の直後に、その技術のデモンストレーションを行った。ここで埋め込むチップは、低消費電力で高データレートの送受信が可能なものだ。
・アメリカの億万長者ブライアン・ジョンソン氏が立ち上げた米Kernelは、当初はNeuralinkなどと同様に埋め込み型のBMIシステムの開発を計画していたが、頭にチップを外科的に埋め込みたい人がどれだけいるかに疑問を持ち、現在は取り外し可能なヘルメットの開発を行っている。脳の電磁活動を計測する「Flux」というシステムと、脳の血流を計測する「Flow」という2つのシステムを「NaaS」(Neuroscience as a Service、サービスとしての神経科学)として提供している。
・米OpenwaterもKernelと同様に、頭蓋骨に穴を開けずに脳活動を計測しようと考えているようだ。赤外線と超音波を使い、脳だけでなく骨や腫瘍など身体の内部を計測する技術を開発している。
・米コロンビア大学の神経生物学者であるラファエル・ユステ教授は、社会を変革したコンピューティングの大きな進歩として「メインフレームコンピュータからパーソナルコンピュータへの移行」と「スマートフォンなどモバイルコンピューティングの出現」の2つを挙げているが、外科的な手術を必要としない非侵襲的な脳を読み取る技術は、3番目の変革をもたらすだろうと述べている。
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
