オーストラリアに建設される世界最大の太陽光発電所で発電した電力を世界最大のバッテリーに貯蔵し、世界最長の海底電力ケーブルを通じて東南アジア地域にこれを供給するという壮大なプロジェクト「オーストラリア-アセアンパワーリンク(AAPL)」が、着々と進行しているらしい。
Newsweek記事(松岡由希子)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/10/post-94796.php
オーストラリアに建設される世界最大の太陽光発電所のイメージ図(Sun cable)
オーストラリアからシンガポールまで送電ケーブルを結ぶ
・「ニューキャッスル・ウォーターズ」で発電した電力は750キロ北のダーウィンに設置される世界最大の30ギガワット時(GWh)の電力貯蔵施設に送られた後、ダーウィンとシンガポールを結ぶ3711キロメートルの高圧直流(HVDC)海底送電ケーブルを通じて、シンガポールに供給される。これによってシンガポールの電力需要の約20%がまかなわれ、オーストラリアは一連の電力輸出で年間20億豪ドル(約1490億円)を得る見込みだ。
・このプロジェクトを牽引しているのは、オーストラリアドニー郊外のピアモントを拠点とするスタートアップ企業「サン・ケーブル」。オーストラリアの著名な実業家である鉄鉱石メーカー「フォーテスキュー・メタルズ・グループ」の前CEOアンドリュー・フォレスト氏や、ソフトウェア開発企業「アトラシアン」の共同創業者マイク・キャノンブルックス氏がこれに出資。オーストラリア政府も2020年7月にこのプロジェクトを「主要プロジェクト」として認定しているようだ。
・「サン・ケーブル」では、2027年までにシンガポールへの電力供給を開始することを目指しており、オーストラリア放送協会(ABC)によれば、2023年後半までに着工し、2026年までには「ニューキャッスル・ウォーターズ」で太陽光発電が開始される見込みという。
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

