Newspicks「ユニクロ柳井が熱弁したコロナ後生き残る企業」で紹介されている、決算記者会見の場で、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が話した内容が面白い。
https://newspicks.com/news/5305051/body/
・世界は今、新型コロナ感染症の拡大に端を発する深刻な景気後退、国家間の政治的対立による経済活動の分断などが起きています。
これまでの常識が通用しない大きな変化が起き、時代が変われば、生活スタイルが変わり、お客様が求めるものも変わります。当然商品も変わり、売る場も変わる。
このような状況下に立ち向かうには、私たち自身がまず変わらなくてはなりません。
最初に申し上げたいのは、グローバル化の流れは何があろうとも止まらないということです。
世界のスマホの保有台数はすでに50億台を超えました。日本の携帯電話の契約数は1億8000万台に達し、そのうち70%弱の1億3000万台がスマートフォンになるそうです。
世界中の人々がスマートフォンという高性能コンピュータを手にあらゆる情報を入手し、自在に発信できる。既存のメディアや組織に依存しない個人の力がますます大きくなっていっています。
こうした状況では、国境を超えたグローバル化が進むのは必然です。一時的な停滞があったとしても、決して止めることはできません。
そのような信念のもと、デジタル、ロボティクス、全自動化という考え方を軸に事業のあり方を大胆に変えていきます。
・私たちファーストリテイリングはライフウエア・メイドフォーオールというコンセプトを世界で初めて構築し、社会に示しました。
ライフウエアは日常生活をより豊かにする、高品質で快適なあらゆる人のための究極の普段着です。
明確な思想を持った服を、企画から生産、物流、店頭での販売、オンラインでの販売、リサイクルに至るまで、自社で一貫して行なっています。
そして日々の商売を通じて得た情報をもとに新たな商品やサービスを作る、編み出すサイクルを作り出してきました。
まだ完全とは言えないものの、このようなことに取り組んでいる企業は私たち以外にはありません。
服の領域で社会を支えるインフラになる。
・商品に対するお客様の見る目もシビアですが、それよりも企業はどこに向かおうとしているのかお金を払うに値する企業かどうかを厳しく見ています。
責任感と高い志を持つ世界中の個人や企業は、世界的に進みつつある、経済の分断、格差の拡大を阻止しようと力を合わせて、様々な努力をしています。
優れた経営者や、知識人と話をすると、国という過去の基盤に代わる、新しいグローバルなプラットフォームが、育ちつつあると実感します。
今こそ世界中の全ての企業、一人一人の個人が自らの信念に基づいて、発言し行動すべき時代です。
特に経営者はその先頭に立って、自らが正しいと思うことを勇気を持って明確に主張することが求められていると思います。
今私が描いている夢は、このような優れた民間の個人や企業と連携し、これまでの世界を縛ってきた国や民族の垣根を取り去って、国家に代わる、真のグローバルなプラットフォームを作ることです。
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
