Gigazine記事「四足歩行ロボット『Spot』を開発したボストン・ダイナミクスのプレイターCEOが今後の展望を語る」がちょっと面白い。
https://gigazine.net/news/20200916-boston-dynamics-ceo-interview/?fbclid=IwAR28zry8e8M9ESCTz1MZbYbhAdxMovaIITTL984WA8GrC2bdk_1iiMSFG_Y
Boston Dynamics CEO talks profitability and the company's next robots | VentureBeat
https://venturebeat.com/2020/09/14/boston-dynamics-ceo-profitability-roadmap-next-robots/
Boston Dynamics CEO Talks Profitability and the Company's Next Robots - Slashdot
https://hardware.slashdot.org/story/20/09/14/204217/boston-dynamics-ceo-talks-profitability-and-the-companys-next-robots
By Boston Dynamics
・ボストン・ダイナミクスは2020年までに約250台のロボットを開発・販売しており、「ビジネスは加速している」とプレイター氏は述べている。産業用ロボットを含めた大手ロボット企業に比べれば、250台という数字は決して多くはないものの、プレイター氏は「Spotのようなこれまでにないロボットにとっては大きな成果だ」と主張。「私たちのロボットは世間に浸透し、市場を確立し、人々から価値を見出され始めており、私たちがターゲットとしている複数の業界にも適応させることができている」とコメントしているようだ。
・開発チームの人数が最も多いのはSpotで、約100名ほどの社員が属しているとのこと。Handleは約70名、Atrasは約20名ほどのメンバーによって開発チームが構成されているそうだ。ボストン・ダイナミクスでは、ロボットのプロトタイプを作成するのに約20~30人の人員を割いており、Handleの開発チームについては「2022年にリリースするHandleのバージョンを構築している。今後2年の間にSpotの開発チームとほぼ同じ規模に成長するだろう」とプレイター氏は述べているとのこと。
自動かつ超絶繊細に荷物の積み降ろしができるボストン・ダイナミクスの物流用ロボット「Handle」 - GIGAZINE
・「Atlasは、ソフトウェアとハードウェアの設計の両方において、最先端の技術を進歩させることを余儀なくされる意欲的なロボットだ。そのため、私たちはまだ数台のAtlasしか製造しておらず、チームの研究開発のモチベーションを高めるためにAtlasを使用している。人々は明らかにヒューマノイドに注目しているから、それが面白さにつながっている。Atlasは複雑なロボットなので、従来の技術にはないあらゆる自由度に対応する技術を開発しなければならない」という。
・ボストン・ダイナミクスは市場規模を拡大するため、生産・梱包・在庫管理・輸送などといった物流向けのロボット開発に取り組んでいるとのこと。「利益を上げるためには、より成功し、市場規模を拡大しなければならない。今のところは計画を上回っており、2023年~2024年には黒字になる見込みだ」とプレイター氏は述べているようだ。
・今後の展望についてプレイター氏は、「私たちの課題は、軽量で移動性の高いロボットをいかにして量産するかという点だ。そして、何十年にもわたって研究開発に取り組んできた経験から得た教訓を、さまざまな産業に応用していくことだ。私は、Spotが成功した後はSpotの開発チームの一部を次の製品の開発に振り分けようと考えている。他にも特注のロボットを作ることができる可能性のある分野はたくさんあるので、さまざまなロボットを作ってみたいと思っている」と語っているようだ。
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

