ユヴァル・ノア・ハラリ著「ホモ・デウス」の最後のほうに、次の問いかけがある。
・何十年の単位で考えるのなら、地球温暖化や不平等の拡大や求人市場の混乱が行く手に大きく立ちはだかる。
・ところが、生命という本当に壮大な視点で見ると、他のあらゆる問題や展開も、次の三つの相互に関連した動きの前に影が薄くなる。
この三つの動きは、三つの重要な問いを提起する。
(1)科学は一つの包括的な教義に収斂しつつある。それは、生き物はアルゴリズムであり、生命はデータ処理であるという教義だ。
生き物は本当にアルゴリズムにすぎないのか? そして、生命は本当にデータ処理にすぎないのか?
(2)知能は意識から分離しつつある。
知能と意識のどちらのほうが価値があるのか?
(3)意識を持たないものの高度な知能を備えたアルゴリズムが間もなく、私たちが自分自身を知るよりもよく私たちのことを知るようになるかもしれない。
意識は持たないものの高度な知能を備えたアルゴリズムが、私たち自身を知るよりもよく私たちのことを知るようになったとき、社会や政治や日常生活はどうなるのか?
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
