米調査会社CB Insightsが発表した「ゲーム・チェンジャーズ2019」で、世界を変えるポテンシャルを持つ、注目すべきスタートアップ36 社を12の分野に分けて紹介しているのが面白い。

なお、36社のうちの3社、KymetaPivotal CommwareEchodyneにはビル・ゲイツ氏も投資しているらしい。

https://forbesjapan.com/articles/detail/29746/1/1/1

 

 

1AI量子コンピューティング

量子コンピュータが人工知能(AI)の進歩を加速させている。人間の行動や複雑な世界の理解を推進し、それらを操作することも可能に。

 

Zapata Computing(アメリカ)

ハーバード大学からスピンオフしたソフトウェア会社。

 

Xanadu(カナダ)

光量子を使った量子コンピューティングで課題解決。

 

Qindom(カナダ)

市場動向予測やリスクモデル、物流最適化などに応用。

 

2)エッジAI

従来は、クラウド上にあったAIのプロセシングをエッジデバイスに配置することで、より正確で速いIoTの最適化を行うことができる。

 

Syntiant(アメリカ)

低電力の半導体を使ったオンデバイスのAIを利用。

 

Kneron(アメリカ)

ニューラルネットワークを使ったエッジAIを開発。

 

Swim(アメリカ)

OEMやベンダー向けのエッジAIの分析ソフトウェア。

 

3)非麻薬系痛みケア

アメリカで深刻な薬物問題を引き起こしたオピオイド(麻薬系鎮痛剤)を使わない、激痛や慢性の痛みを和らげる新しい薬や痛みケア。

 

Centrexion Therapeutics(アメリカ)

慢性痛を緩和する安全で効果的な治療法の開発。

 

Kineta(アメリカ)

慢性痛や自己免疫疾患の治療に取り組むバイオテック。

 

Myoscience(アメリカ)

末梢神経を冷やして、脳への痛みの伝達をブロック。

 

4)スマート警察

犯罪組織と戦い治安を守るため、コミュニティとのリレーション構築、情報伝達、トレーニング、科学捜査などの警察業務を強化。

 

Magnet Forensics(カナダ)

パソコンやスマートフォンから消された証拠を回復。

 

ELUCD(アメリカ)

住民の体感治安や警察への信頼感を数値化する企業。

 

Mark43(アメリカ)

警察の事務作業を減らす情報管理ソフトウェアを開発。

 

5)虚偽情報からの防御

人々に事実を誤解させて社会に混乱を招く、フェイクニュースやネット上に拡散される政治的な宣伝活動と戦うスタートアップ。

 

AI Foundation(アメリカ)

ディープフェイクも見破る、嘘情報を検知するAIを開発。

 

AdVerif.ai(イスラエル)

広告事業者や出版社向けにAIを使ったコンテンツ検証。

 

6)アンチ老化薬

少子化と寿命の延びによって、世界的な人口老齢化が急速に進む中、老化と老化に伴うさまざまな病気に対し、AIを使って戦いを挑む。

 

Juvenescence AI(イギリス)

老化に伴う細胞経路の変化の仕組みを解き明かす。

 

AgeX Therapeutics(アメリカ)

不死細胞や再生生物学に関するテクノロジーの開発。

 

7)薬剤耐性菌対策

世界中の国境を越えた脅威になりつつある、薬剤耐性を持った「スーパー・バクテリア」の問題に取り組むスタートアップ。

 

Adaptive Phage Therapeutics(アメリカ)

薬剤耐性菌の蔓延に対応する、効果的な治療法の開発。

 

Bugworks(アメリカ・インド)

半導体デザインを応用してバクテリアの仕組みを操作。

 

MicuRx(アメリカ)

薬剤耐性菌の感染症に効く抗生物質の発見に挑む。

 

8)インテリジェント・ビーム・ステアリング

ビームの指向性をコントロールし、データ通信やIoTの効率を高める技術。自動運転やセキュリティにも応用。

 

Pivotal Commware(アメリカ)

指向性のコントロールで通信速度などを向上。

 

Echodyne(アメリカ)

メタマテリアル物理を使ったイメージング・レーダー。

 

Metawave(アメリカ)

何十億人も使える電話回線や3Dイメージングが可能。

 

9)自給自足型ビル

ビルのエネルギー効率を高めることで、スマートシティからクリーン・エネルギーを生み出すネットワークに変え、排出ガスを減らす。

 

Packetized Energy(アメリカ)

エネルギー分配の需要と供給を管理するシステム。

 

Blueprint Power(アメリカ)

ビルを発電所にして不動産業をエネルギー産業にする。

 

UbiQD(アメリカ)

ナノマテリアルで建物一体型太陽光発電を可能にする。

 

10)生態系工学

急激なスピードで地球環境が変化している危機的な状況下で、自然と一緒になって環境破壊のリスクをコントロールするテクノロジー。

 

Pivot Bio(アメリカ)

窒素肥料に代わる微生物のソリューションを開発。

 

Aclima(アメリカ)

機械学習や気候学を組み合わせて周囲の環境を計測。

 

DroneSeed(アメリカ)

山火事の跡にドローンで植林し、効率的に再緑化。

 

11)次世代交通輸送

スマートで安全な自律した乗り物。視覚、聴覚、コミュニケーション能力を強化した。

 

Autotalks(イスラエル)

乗り物同士のコミュニケーションソリューション。

 

Kymeta(アメリカ)

高速で広い帯域の通信で動くもの全てをつなぐ。

 

Savari(アメリカ)

次世代交通輸送のためのワイヤレスのセンサー技術。

 

12)海洋生物の保護

自然回復できる量を大幅に上回る過剰漁獲やプラスチック汚染によって、危機的状況にある海洋生物を守り、水産資源の枯渇を防ぐ。

 

The Ocean Cleanup(オランダ)

潮の力でプラスチックを海から取り除く技術を開発。

 

SafetyNet Technologies(イギリス)

漁の対象となる魚の選別を助ける装置で乱獲防止。

 

NovoNutrients(アメリカ)

微生物を使ってCO2を魚の餌に変える独自工程。

 

IT起業研究所ITInvC代表 小松仁