MIT Technology Review記事「Bill Gates says it’s time to redirect solar and wind subsidies. Is he right? 太陽光より蓄電に補助金を、ビル・ゲイツの主張は正しいか?」(James Temple 米国版 エネルギー担当上級編集者)が面白い。
https://www.technologyreview.jp/nl/bill-gates-says-its-time-to-redirect-solar-and-wind-subsidies-is-he-right/?fbclid=IwAR21rXVqVwEf10AVpY965D7DvdeszdZ0sKm6kEpN7aUqhqva8B9GlvuGCU4
・マイクロソフトの共同創業者であり、クリーン・エネルギーにも投資している投資家のゲイツは、ブルームバーグのインタビューで、太陽光発電と風力発電のコスト低下とシェアの増大は、これまでの気候変動との闘いにおける数少ない成功事例の1つだと語っているらしい。
・だがゲイツは、発電コストはこれ以上の低下が見込めず、他の分野のほうがはるかに支援の必要性が高いと述べているようだ。他の分野とは、送電網エネルギー貯蔵、洋上風力発電施設、それに農業やセメント製造、製鋼といった発電以外の部門で利用できる温室効果ガス排出量削減ツールである。
・再生可能エネルギーのさらなる普及を阻む大きな障壁の1つは、発電にかかるコストではない。晴れているとき、あるいは風が吹いているときにしか発電できないという事実である。より高性能で安価なエネルギー貯蔵テクノロジーがあれば、この制約に対処できる可能性があるという。
ゲイツが率いるクリーン・エネルギー投資ファンド「ブレークスルー・エネルギー・ベンチャーズ(Breakthrough Energy Ventures)」は、まさにこの課題に取り組むスタートアップ企業に対し、これまでに数千万ドル規模を投資しているらしい。出資先企業にはクイドネット(Quidnet)、フォーム・エネルギー(Form Energy)、マルタ(Malta)などがあり、ボストン・メタル(Boston Metal)へも出資しているようだ。ボストン・メタルは二酸化炭素を排出しない製鋼手法の開発に取り組んでいるマサチューセッツ工科大学(MIT)のスピンアウト企業である。
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
