「ビル・ゲイツ、ジョブズの会話スキルを『NeXTのプレゼンでさえ人々を魅了していた』と羨む」というのが面白い。
https://japanese.engadget.com/2019/09/12/next/
・「全裸監督」でも話題のNetflixが、マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏の思考を探る3部構成ドキュメンタリー「Inside Bill's Brain:Decoding Bill Gates(邦題は「天才の頭の中 <ビル・ゲイツを解読する>」で9月20日から配信予定)を発表している。
・米Wall Street Journalのインタビューにて、ゲイツ氏は現在の事業である慈善基金団体ビル&メリンダ・ゲイツ財団において世界における病気や貧困の根絶に取り組む上で、単に優れたアイディアを出すだけでは不十分であり、社会そのものを動かし、様々な才能の協力を得るという難しさをしみじみと語っているようだ。
・そうした文脈のなか、ゲイツ氏は自らが偉大な説教者ではないと分かっていると認め、世界をより良く変えるためにはジョブズの持っていたスキルが有効だという趣旨を語っているらしい。
・「スティーブ・ジョブズはいつも、それを自然体でやっていた。彼のNeXT(若き日のジョブズがアップルを追放された後、創設したコンピュータ企業)コンピューターは、マシンとしてはあまり出来は良くなかったが、話術で客席にいる人々を魅了してしまっていた。私もどうにかしてインパクトのあるやり方で無視されないように、魔法のような語りかけ方をしたいものですよ。特に、各国が内政にかかりきりになっているだけに、これらのグローバルな問題に対する関与を維持させるという大きな課題がありますから。」
・自らプログラミングや技術に精通したゲイツ氏と、あまり技術には詳しくないが製品にくり返しダメ出ししてクォリティに妥協しない粘り強さや話術は卓越していたジョブズ氏。それぞれの才能を武器にITビジネスで激戦を繰り広げた2人は互いに認め合っていたことが知られており、ゲイツ氏は以前もジョブズ氏の話術を「呪文を唱えているようだ」と皮肉交じりに称賛していた。それは自分自身が国境を越えた人々の心を動かすことを迫られた今こそ、痛感されているのかもしれないというのはよく理解できる。
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁