「伝説のゲイバーママ 三島由紀夫の小説モデルになった過去」が面白い。
(週刊ポスト2019年9月13日号)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190905-00000010-pseven-ent&p=1
高倉健と長嶋茂雄に挟まれる吉野ママ
・各界の昭和スターたちが集った六本木の伝説のゲイバー「吉野」。この店で38年間ママを務めた吉野寿雄氏(88)は、芸能界だけでなく、スポーツ界や文壇にいたるまで幅広い交流を持っていた。吉野ママが昭和の文豪、三島由紀夫との交友録を明かす。
・「いつまでも綺麗なよっちゃんへ」って書かれたサイン入りの単行本を突然、三島由紀夫先生から渡されたの。そこで、初めて先生の小説『禁色』に登場しているって知ったのよ。
・『禁色』とは1951年に発表された作家・三島由紀夫の初期の代表作だ。女に裏切られ続けた老作家が同性愛者の美青年・南悠一と結託して女への復讐を企てる物語で、当時では同性愛という“社会的禁忌”を正面から取り上げた作品として大きな反響を呼んだ。
作品内で登場するゲイバー「ルドン」では、紳士たちと美青年との交歓が描かれているが、そこに吉野ママがモデルとなった人物が登場する。常連客で「自分ほどの美少年はいないと思っている」オアシスの君ちゃんだ。
・美術評論家の青山二郎、時代小説作家の村上元三など、名だたる文豪たちと交流があった吉野ママ。中でも、特に深い付き合いがあったのが三島だ。2人の出会いは終戦間もない頃。当時吉野ママが客として通っており、『禁色』に登場するゲイバー「ルドン」のモデルになった銀座の喫茶店「ブランスウィック」でのことだった。
・三島が連れてきた客の中には、『禁色』の主人公・悠一のモデルとなった「ユウちゃん」もいた。作中で悠一は、三島本人をモデルとする鏑木信孝元伯爵と恋に落ちる。
・三島先生は美的観念が人とは全然違っていて、地味な見た目のユウちゃんを連れ歩く一方で、自分の理想はギリシア彫刻のアポロンやロダンの「考える人」のような、彫刻的な美しい肉体だった。本人もそうなるための努力をしていたわ。
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁

