2013年にスクラムベンチャーズを創業、50社超の米国のスタートアップに投資している宮田 拓弥代表が、「若いうちに『外国人』になろう」と言っているのは的を射ていると思う。
・サッカーの久保建英選手、バスケットボールの八村塁選手、テニスの大坂なおみ選手など、若手の日本人スポーツ選手が、世界のトップレベルにおいて目覚ましい活躍が続いている。
・彼らがアスリートとしての才能に恵まれており、日々われわれの想像を超えるような研さんを積んできたからに違いない。そして、周辺環境の整備や家族や周囲のサポートなどの要素も十分にあるであろう。それに加えて、一つの共通点があるとし、彼らがいずれも「若くして海外に出ている」ということを挙げているのは、的を射ていると思う。
・いま活躍している選手は、ジュニア、学生の時代から海外でチャレンジをしているケースが多い。日本人が大半を占める日本という特殊な環境から若いうちに抜けだし、「外国人」になるという経験をしているのだ。若くて伸び盛りのタイミングで、言葉も文化も異なる環境に飛び込んでチャレンジをするということが、それぞれのスポーツのトップレベルで活躍することにつながっているのではないかというのは、よく理解できる。
・日本ですでにトップ選手であったイチロー選手だが、米国に渡って初めて「外国人」になったことで、強い孤独を経験し、その結果、視野が広がり、多様性を理解するようになったという。
・これはスポーツの世界に限った話ではない。日本人「1億2000万人の中の1人」として仕事をするのか、世界の「70億人の中の1人」として仕事をするかどうかで、仕事の幅や楽しみ方は大きく変わる。自分のホームグラウンドである日本を離れて海外で生活、仕事をすることは厳しくつらいことも多い。だが、多様な価値観と触れ合うことで、地球、そして宇宙全体を相手にして生きる、仕事をするという目線が養われていくちうのも尤もだと思う。
IT起業研究所ITInvC 代表 小松仁
